◆美しい理由

以前書いた有料note、
【利用】の余談です。

ちょうどいい、
と表現するには
皮肉かもしれませんが
都合のいい機会でしたので
一緒にお話できたらと。

それは
非常に見苦しい瞬間
かもしれない。

私欲と好都合のためなら。
じぶんの立場やあり方を
守ったり、
維持したりするためなら。

たとえどんなに
相手の持つ思いが
美しく
清らかであろうとも

関係ない。

美しい理由を作って
自身が美しい姿のまま
相手には
残酷な現実と
悲しい拒否を伝える

という選択肢は存在し
実際には
相手にその理由を
受け入れる以外に
選択肢を与えず
相手を確実に
容赦無く捻り潰す。

その選択に罪はない。
むしろ感謝されるべき。
こっちは相手がなるべく
傷つかないように
努力しているんだから。

いやぁ…

胸が痛みますね。

しかし本人にとっては
必死なのでしょう。

そこまでして
自身を美しい姿でありたいと思い
美しい姿を保ったまま
相手に嫌悪感を与えずに
やり過ごそうとするわけです。

される側としては
結果的に
じぶんの気持ちは
あっけなく
そして残酷に、粗末に、
蔑ろにされているわけです。

それに気づけたら
いいのでしょうけど、
好きな相手への愛の告白の
お断り、だとしたら

じぶんの愛しい清らかな思いが
なんとも雑な
扱いをされていることに
気づかず
盲目になってしまうかも。
だって愛しい相手の
大切な思いですから。
尊重したいと感じるものでしょう。

しかし
告白された側の気持ちを
考えてみれば、
相手は微塵も興味もなく
言ってしまえばタイプでもない。
そんな相手から告白をされても。

まぁ、困りますよね。
だって興味ないんですもの。

相手に罪があるわけでもないので
可能な限り傷が浅い状態で
お断りしたい、という
そういう感じ。

都合はあるかもしれません。
ちょっと抱けそうだったから
まぁブスでもないし
いい雰囲気だったし
ノリで抱いてみただけで
他にも遊べる候補は
数人作っておきたいし
というかそもそも
恋人作るつもりもないし
結婚とかめんどくさいから
あーだこーだ
どーのこーの

その時は
「相手の気持ちだもの、
　結果は悲しいけど
　受け入れなくちゃ…」と、
相手を尊重して
その愛しい美しい思いに
終止符を打ったかもしれません。

しかし
裏の真実を知った後では
どんな景色が見えるでしょうか。

◆「芸術家同士とかそんなん
　　　関係あるわけないやろ」