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ワインバーグのジャムに紅茶を添える。現代のメッセージ発信

ワインバーグさん。ほんの少しだけれども、気持ちが分かった気がするよ。

最近、ずっと疑問に思っていたのです。自分の文章って上手くなっているのかなって。

PV自体は伸びており、本当に以前より多くの方に読んで頂けるようになったなあと感謝の気持ちで一杯です。

一方で、複雑な気持ちで思うことが、多くの方に読んで頂くほどスキ率が下がっていくという現実です。

基本的にPVとスキ率はトレードオフです。もちろん、筆力の力不足は認識していますが、前提としての構造は無情にもそういうものだと思っています。

なので、昔の数字との比較で、同じ土俵=Apple to Appleで、自分の文章の善し悪しを判断することは出来るのかなと首をかしげていました。

そんなことを考えていますと、コンサルタントの巨匠と呼ばれたワインバーグさんの言葉が頭をよぎりましてね。

ということで、今日はそんなワインバーグさんのお話です。

ラズベリージャムの法則

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ワインバーグさんは、黎明期のソフトウェアエンジニアとして辣腕を振るい、アポロ計画のソフトウェア開発にもアサインされた程の方です。

また、独立後、こちらも黎明期であったコンサルタントとしても成功を収め、その経験を活かして多くの著書を残された、いわばレジェンドです。

駆け出しコンサルタントの必読書の中に何冊もワインバーグさんの著書が入るぐらいに名著が多く、この章のタイトルのラズベリージャムの法則も、有名な『コンサルタントの道具箱』などで取り上げられているものです。

ラズベリージャムの法則とは、 メッセージとは多くの人に伝えようとすればするほど薄くなってしまうものであるという、非常に普遍的な法則です。

この法則のお話の後に「影響力か富か」というお話が続きます。刺さりたければ、相手の人数は絞る必要がある。ただし、富は得られない。一方で、多くの人に発信すれば富は手に入るが、刺さるものにはならない。というものです。コンサルタントと著者の間のジレンマをよく表しています。

まあ、こんなレジェンドと私のnoteの話と比べるのも何なのですが、数字を見て真っ先に思い浮かんだのはこのお話だったのです。

それでも、言葉の力とは、伝わる強さと伝わる人数の掛け算なので、一人でも多くの人に、少しでも響く言葉を発したいなと思う気持ちでやっていきたいなと思っています。

イチゴジャムの法則

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そんな薄まるメッセージに悩むワインバーグさんも、ラズベリージャムの法則を世に出してから、思うところがあったのでしょう。後にイチゴジャムの法則も創られています。

イチゴジャムの法則というのは、ジャムの中に粒さえ入っていれば、 薄まるだけではなくて、ちゃんとメッセージを残すことができるという法則です。

つまり、どこまでも薄く伸ばすことが出来る面白みのないメッセージではなく、パンチが効いたメッセージは薄まらないということなんですよね。

これもやはり言い得て妙でして、メッセージの中に、毒にも薬にもならないものしか入っていない場合には、薄く伸びておしまいということです。

なので、何かしら読んで頂いた方に引っかかりを残せるメッセージ。そんなものを書かなきゃなと、これまた思うのです。

まあ、全然別件ですが、岡本太郎さんも『自分の中に毒を持て』と言いってらっしゃいますしね。

せめて、毒か薬にはならないとなあと反省しました。

ジャムに紅茶を添えられる時代

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ひとつだけ私がワインバーグさんよりメッセージの伝搬でアドバンテージを持っているとすれば、現代の環境だと思います。決して、自分のパワーではない…

ワインバーグさんの時代は、本によって一方的にメッセージを伝えることしかできなかった時代です。なので、メッセージがどんどん薄まってしまうということを歎かれていたのでしょう。

一方で、現代人の我々にはソリューションがあります。noteの良し悪しについて、PV やスキという形でリアルタイムにフィードバックを頂くことができます。さらに、ときおり刺さった方からは、コメントまで頂いたりも。

そんなフィードバックを基に、次のnoteをより伝わりやすい方向にアジャストすることができるのです。

つまり、今の時代は、ただパンにジャムを塗りたくるだけではなくて、「ジャム少し飽きたね」「紅茶でも飲もうか」というコミュニケーションができ、より食卓を豊かにすることができる時代なのです。

やっぱり、昔に比べると豊かな時代に生きてるのかなと思います。

なので、皆さんからのフィードバックは、本当に有り難いのです。私のワインバーグさんに対する唯一のアドバンテージですから。

つまらなかったら、思いっきりスルーしてください。良かったらスキを押して頂けると有り難いです。その反応こそが、メッセージです。

なーんて、とはいえ、やっぱりスキを頂けないと凹んじゃうんですけどね。

おっと、これは完全に誘導尋問でした…笑

まとめ

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ということで、メッセージには多くの人に伝えるほど薄まる性質があり、毒か薬になるポイントを入れないといけないよ。

そして、現代はリアルタイムなフィードバックによって発信をブラッシュアップできて良い時代だね、というお話でした。

ちょっと、まとめ長かったですね。

ワインバーグさんの著書はコンサルタント向けのものに限らず、どれも素敵な本ばかりです。私は『コンサルタントの道具箱』以外ですと、発想術の『ライト、ついてますか』がスキですね。

随分前に読んだのですが、今こうやって自分も色々と経験して、改めてメッセージを見直してみると、やっぱりすごいなぁと唸ってしまいます。

もし宜しければ、皆さまもご一読くださいませ。

よし!今日のランチはジャムパンと紅茶に決まり!

ではでは。


<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>


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