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免許更新のオペレーションが、いつの間にか倫理の授業だったお話

5年ぶりに行った免許更新が、めっちゃ楽しかったしょこらです。

これだけ聞くと完全に変な人なので、もうちょっとお付き合い頂けますと大変有り難いです…

ちなみに私、ゴールド免許なのですが、完全なペーパードライバーです。運転技術はポンコツの極みでして、初めて助手席に乗った父親が悲鳴をあげて車を飛び降りてから、世のため人のために車は諦めつつあります。

一方で、中型のバイクの運転はできたりします。才能パラメータの振り方間違えてるよ、神様。

まあ、そんな悲しい話は置いておいて、今日は免許更新から感じたことのお話です。

講習のビデオがいつも面白い

全く本題ではないのですが、講習のビデオって面白くないですか?

前回の免許更新の時は、ドラマ仕立てで、圧倒的にガラの悪いあんちゃんと、圧倒的に真面目そうなお母様が交通事故を起こし、その原因を探っていくというサスペンスでした。

どう見てもガラの悪いあんちゃんが原因そうな感じでお話が進むのですが、ラスト5分で実は真面目そうなお母様が原因で事故が起こったことが判明するんですね。

そして出てくるメッセージ、
「交通事故は誰もが起こす可能性があるものです。」

いやー、なんか最後は食い入るように見入ってしまいました。

今回のビデオは、残念ながらドラマ仕立てではなかったのですが、とにかくアクションがすごかった。

特に、スタントマンの方が原付に乗って、結構なスピードを出して車に突っ込み胸を強打するシーンは、もしこの方の関係者だったら見ていられなかったですね。心配で泣いちゃう。

…ちゃんと、真面目に見てますよ。

免許更新オペレーションの圧倒的な効率性

で、今日の本題なのですが、教習所で感じたことは、圧倒的なオペレーションの効率性です。

1ミリも判断の余地を入れさせてこない各窓口のロケーショニング、各窓口の役割分担の徹底と圧倒的な流れ作業化、指示に従って歩みを進めるだけで最後まで到達してしまうプロセスの設計

なんだか凄まじく完成度の高いオペレーションを見せつけられました。

似たような感じを受けるものとしては、よく会社で受けてと言われる定期検診もそうでしょうか。こちらも、判断の余地がほとんど入らない上に、ほぼ業界標準で各病院などで同じオペレーションが採用されています。

つまり、なんとなく普段から使っている『効率性向上』という言葉は、極値として、そこに1ミリの判断の必要も無くなる、完全な流れ作業化を目指しているものである、と改めて理解しました。

何も考えることなく、ただただ決められたように動いていれば、そのまま求めるアウトプットを出すことができる。

確かに、これを求めて効率性改善は進められているのだと思います。

それは求めている働き方なのだろうか

一方で、あくまで極端な話ですが、全部が全部こんな効率性を突き詰めた働き方になった時に、それは幸せなことなのだろうかと感じてしまったんですね。

そんな考えから出てきたのは、ディストピアのイメージだったりしました。統制の下で働くことで、何のブレのない生活を送ることができる。そんな社会です。

うん。これは楽しくない。やっぱり楽しくないですよ。

決められたインプットを行い、対価として求めているアウトプットを得る。誰しもがずっと求めていることのはずなのに、いざそれが手に入ってしまった時に、人生はどう見えてしまうのでしょうか。

やっぱり、先を見通せない不確実性こそが、人生の醍醐味なのではないかなと思います。

神話には多くの未来を司る神々が出てきます。ギリシャ神話のウラニアだったり、北欧神話のスクルドだったり、ちょっと違うかもしれませんが同じく北欧神話の賢すぎたミーミルだったり。

そんな未来を司る彼女たちは、幸せだったのかなと、余計な心配をしてしまいます。

そういえば、災厄の箱のパンドラの箱も、最後に残った災厄は、未来が分かってしまう災厄である、という解釈もありますしね。

見えない未来にこそ、私はドキドキしているのだなと改めて思った今日なのでした。

まとめ

ということで 、免許更新の圧倒的オペレーションから、逆によくわからん時代に生きててよかったなと思ったよ、というお話でした。

まあ、未来がどうのこうのはさておき、免許更新オペレーションの完成度はものすごく高かったなぁ。これも、現場の方たちが、改善を積み重ねていった結果なのでしょうね。

改善の結果、オペレーションが効率的になるということは、やっぱり素晴らしいことです。あとは、余るようになったキャパで、何をするかですよね

ここは今から倫理です。(言いたかった)

ということで、メリハリをつけて、効率化と生産性向上にこだわって頑張っていきたいなあと思った今日なのでした。

ちなみに、5年の時を経て改めて免許証に印刷された自分の顔を見て、そっと財布の奥深くにしまい込んだのはナイショのお話です…

ではでは。


<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>


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