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本番と練習の違いは、鳴り響く空砲のように

なんだか、久しぶりに映画のワンシーンを思い出しました。

準備し尽くしたプレゼンテーション。ここまで準備したら、これ以上準備できないよ、とまで思える程しっかり用意をしたはずでした。

それでも本番を経験すると、なぜか苦い経験をした、という事はまあまあよくあることではないでしょうか。

本番はやっぱり練習とは違います。そこには様々な不確実性が入り、練習の通りにはいかないものなのです。

空砲でも変わってしまう結果

『グローリー』という映画をご存じでしょうか。 1989年のアメリカ映画でして、アメリカ南北戦争を題材としたものです。

全体のストーリーも良いのですが、何よりも印象に残っているのが、途中に出てくる新人兵の射撃訓練のシーンです。

非常に射撃の上手な新人兵の方が、 百発百中で的を射るんですね。それを見て、仲間内からは感嘆の声が上がるんです。

一方で、盛り上がる新人兵を横目に上官が出てきまして、もう一度撃ってみろと言うんです。

新人兵は楽勝と銃を構えて撃とうとするのですが、上官がその横で空砲を撃つのです。何発も。新人兵が撃とうとする度に。

すると新人兵はその空砲の音に驚いて、全く当てられないのです。そして上官から一言。実際の戦場ではこんなものではない、と。

なんだか、脳裏に焼きついているワンシーンです。普段自分がやっていることが、どこまで本番を想定出来ていたのか

本番ではどんなに事前に想定したとしても、不確定な要素が入ってきます。本番を体験しないで、練習で良い気になってはいけないということです。

練習で140%を目指すことの大切さ

本番で100%の力を発揮するためにはどうすれば良いのかと言うと、練習では本番の140%の準備ができている必要があるということです。

本番では先ほどのように、60%から70%ぐらいしか出ないのかなと思います。

そうなると、及第点が100%だとすると、準備の段階ではそれに比較して、140%ぐらいの結果になっていないとダメなんですよね。

なので準備では、本番ではもしかしたら不要かもしれないのですが、より深く広く準備しておくことが必要になるのです。

これは、新規上場や資金調達をする人たちの間でも良く言われることですが、プレゼンテーションは内容もさることながら、チームの能力面を見られている面も大きかったりします。

質問をした時に、その質問が想定されているかどうか。何か予想外の事が起こった時に、それに対応できているかどうか。

単純にプレゼンテーションを聞くのではなくて、そのための準備や、危機管理能力も相当重点を置かれて見られているそうです。

心配事の9割は実際には起こらないとはよく言われます。これは、心配事に上がっていないことは全然起こり得るということの裏返しでもあります。

そのため事前に可能な限り準備すること。それが本番で、力が減衰しても活躍できる唯一の方法なのかなと思います。

本番に立った経験数だけ強くなる

一方で毎回毎回大量に力が減衰してしまうと準備の量が膨大になってしまうので、本番で力を減衰させない努力も必要です。

そしてそれには唯一、本番に立った経験の数だけが生きてくるものだったりします。そのため、本番の経験というのはなるべく早くから多く経験しておいた方が良いのです。

良い準備が出来る人は、本番でどのように話か進むのかの明確なイメージを持っている人ということですよね。

これは就活や転職の面接などでもそうで、やっぱり最初の面接ではものすごく緊張して力の半分も出ないものです。一方で、良くも悪くも何回も経験していると面接自体にどんどん慣れていきます。

結局、打席に立った数だけ良くなっていくものですし、それでしか良くならないものでもあります。

本番の経験は、結果が明確に出るものです。それは良くも悪くも感情を揺さぶります。

それでも、それを乗りこえるためには、やっぱり勝負を続けるしかないのかなと思う今日この頃なのでした。

どんな結果も、次回に活きるものです。 次回がこれまでの中で、ベストだと思って頑張りましょう。

皆さまの準備のお役に立てば幸いです。

ではでは。


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