75日にして惑う - 書けない時の処方箋
胸にあったはずの言葉が、潮が引くように去ってしまった感覚です。
noteの毎日投稿が始まって75日が経ちました。本当に最近は習慣になっているので、あまりその数字から何かを感じることはありません。
実は先週の半ばぐらいから違和感を感じています。だんだんと思ったようにnoteを書けなくなってきているのです。
書き終わっても、うーん、これが書きたかったことなんだっけ?と、アウトプットにものすごい気持ちの悪さを感じてしまっています。
今日はそんな、思ったことが書けないときのお話です。
理想と現実のギャップ
この書きたいことが書けない感覚は、理想と現実のギャップが生じた時に感じる違和感です。
頭の中には漠然としつつもイメージがある一方で、現実の表現スキルが付いて来ておらず、結果としてアウトプットがちぐはぐになっている状況です。
これは、実務の中でも経験したことがありまして。コンサルティングファームに入って3ヵ月ぐらいして提案書を描くという仕事を頂いたんですね。
張り切ってパソコンの前に座り、さあ作るぞと意気込んだのですが、どれだけ座っても、ただの図形の一つすらも画面に描けなかったのです。
焦って時間ばかりが過ぎまして、白紙の画面を見つめたまま朝になってしまい、翌日厳しい評価を頂いてしまいました。
これは、今思えば、単純に考えすぎでした。スキルが無いにもかかわらず、自分の手に負えない程良いものを目指そうとして、結果として何も表現できなかったという苦い経験です。
いったんしゃがむ
では、この状況がどのように解消されるかと言うと、方向性としては二つしかなく、自分の力量を理想に近づけるか、理想を下げて現在の力量に合わせるかしかありません。
そして、短期的には後者の、理想を下げるしかないのです。
一方で、この状況が単純に悪かと言うとそんなに捨てたものでもなく、新しい成長の入り口だったりもします。
人間は、コンフォートゾーンに入っている時には、ギャップに気づきません。その時の自分のスキルが結果につながってしまっているので、課題を認識できないのです。
一方で、現状のスキルが理想にミートしていなかったり、結果が出なかったりした時に、初めてギャップを認識することができます。
このギャップは乗り越えることさえできれば、今までの自分よりもレベルアップすることができるもので、チャンスでもあります。
この状況を、スタートアップや新規事業を扱う方はよく「いったんしゃがむ」と表現されます。
更なる成長のために、一度ギャップをガマンして準備を整え、次の段階で大きくジャンプをする、というイメージです。
ギャップに悩んでいらっしゃる方は、しゃがむことも必要だと考えてみるのも良いのではないでしょうか。
何が不足しているのかを見極める
では、しゃがんだ時に何をするべきかですが、これも基本的には二つです。インプットの増加とアウトプットの増加です。
そんなの当たり前!ではありますが、症状によって処方箋は異なります。
まず、ギャップがクリアでない時は、インプットを増やすことが必要になります。漠然と違和感を覚える場合や、何をすれば良いのか分からない場合はこちらです。
人間、そうそう自分オリジナルを創るということはできないわけで、組み合わせを自己流にすることによって、自分らしさを獲得するものです。
そのため、アウトプットのイメージを確立させるために、インプットを増やし、組み合わせの種類を増やしてあげるのです。
先ほどの私の書けなかった提案書のお話も、このインプット不足が原因でして、その後毎日他の方が作った提案書を読むというトレーニングをすることで解消できました。
一方で、インプットは十分であるにも関わらず、練習不足によってイメージが形にならないという場合も多々あります。
その場合には、イメージを具現化できるように、アウトプットを増やす=練習するしかないのです。
このアウトプットを増やす場合には、自分がイメージしたものを表現できているか検証するようにアウトプットすることが重要です。
そして、このインプット不足とアウトプット不足というのはもちろん同時に起こるものでありまして、なのでやっかいだったりします。
ただ、多くの場合、自分が何をしたいのかをクリアにする=インプットを増やすというのがこの状態から脱出するためのきっかけになりやすいとは思います。今回の私の場合もこちらかな。
まとめ
ということで、自分のアウトプットに気持ち悪さを感じたら、インプットかアウトプット量に問題があるということであり、短期的には自分の理想を下げることでしか解消しないよ、というお話でした。
これを認識した上で対策を繰り返していると、潮の満ち引きのように、いつの間にか乾いた砂浜に潮が満たされて、潤いを取り戻す時が来たりします。
ただ、潮が満ちるまでは時間がかかります。
それまで続けられるかどうかが、成長できるかどうかの分かれ目になってきます。ギャップのある状況って、結構辛いですからね。
そんな時は、いったん休んで、暫くはインプットに徹するというのも手かもしれません。
続けることは本当に大変ですね。終わりが全く見えないのに描き続けている『ONE PIECE』作者の尾田さんってどんな気持ちで描いているのだろうと思ってしまいました。
長く続けられるクリエイターの方々に、心からの敬意を感じた今日なのでした。
皆さまのnoteの継続のご参考になれば幸いです。
ではでは。
<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます!頂いたサポートは、noteを書きながら飲む缶コーヒーになっています。甘くて素敵な時間を頂きまして、とっても幸せです。