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視点を変えて毎日を倍楽しむ

初々しい環境って羨ましいですよね。

本日は4月1日ということで、新しく新入社員の方々を受け入れられる方も多いのではないでしょうか。

社会に出たてで、なんだかキラキラしていて、自分もそんな時があったのかなあなんて、懐かしい気分に浸れるものだったりします。

とは言え、こちらは酸いも甘いも経験してしまった私は、一時的に初々しさを感じることはあっても、3秒後には現実へと帰っていくわけです。

そんな中、新しい刺激を求めて、ついつい旅行ですとか、美味しい食事ですとか、非日常の楽しみを求めてしまいがちですよね。

一方で、毎日を過ごす時の視点を変えてみると、意外に何でも面白くなったりするものかなのと感じています。

例えば仕事でも、若干の飽き感じているという時は、余裕が出ているということなんですよね。

そんな時には、ちょっと普段と違うものの見方をしてみることにチャレンジしてみると面白いものです。

具体的には、いつもの資料を作った時に、それを見るであろう人の気持ちを考えてみるというのは、とても良いトレーニングになったりします。

いつも通り作れば簡単に作れてしまう資料なのですが 、それを受け取った人がどう思うかという視点で見てみると、改善点が見つかるものです。

この視点を変えてみるというのは、実は結構な熟練度が必要になります。それは、その人の気持ちが本当に分かっていないと視点を変えられないからです。

視点を変えられるということは、相手の意見や立場がよく分かっているということです。「視点を変えてみよう」とは気軽に言われるものの、本当に視点を変えようとすると、実際にその人の経験を体験している程度のことが必要になります。

ただ、我々はそんなに何人もの経験はできないわけです。そこで次善的に、その人が考えに考えて出したアウトプットを模倣するという方法でショートカットを狙います。

最近、度々話題に上げて申し訳ないのですが、エヴァの庵野監督は、カメラのアングルにものすごく拘るということで有名です。

シン・ウルトラマンも、 カメラのアングルにこだわりすぎて、現場のスタッフがついていけずに公開延期となった、と言われる程の拘りようです。

そのアングルの案はどこから出てくるのかと思っていたのですが、ドキュメンタリーでプライベートが一瞬映った時に、やっぱり映画を見ていらっしゃったんですね。

様々な監督が、自分の集大成として出した、作品と言うアウトプット。それをインプットすることによって、何が良いアングルなのか、何が面白いアングルなのかを、体に染み込ませていたのではないかと思います。

これは我々も同じで、真似したいと思う人のアウトプットを取り込むことで、その人の視点を自分の中に、擦り込んでいくのです。

昔働いていたコンサルファームでは、機密部分を除いて、様々なプロジェクトのアウトプットを見られるようになっていました。

新人の時に言われたのは、「とりあえず全部見ろ。そしてその中から、良いと思ったものを集めておけ。そして、なぜそれがそう作られたのかを考えてみろ。」ということでした。

こうして他の人の頭の過程を追体験することによって、別の視点を手に入れるトレーニングをしていたのです。そう気付いたのは随分後でしたが…

というように、気楽に使われる「視点を増やす」という言葉ですが、やってみると、実はもの凄く難しいことを言っているものなのです。

ただ、人生は視点の数だけ面白くなるものです。同じものから、2通り、3通り、4通りと数倍の意味を感じることができるのですから。

そうすると、全く日常的なことでも、随分と面白おかしく過ごせるようになるのではないかなと思ったりします。

なかなか、非日常を味わうことは難しい昨今です。逆にチャンスと思って、ご自身の好きな方の渾身のアウトプットを、その方がどのように考えたのかを考えてみながら見てみては如何でしょうか。

皆さまの、面白おかしい日常に貢献できましたら幸いです。

ではでは。


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簡単に言うと、クリティカルシンキングの本です。物事を批判的に見ることで、自分の視点以外の、別の視点を獲得しようという考え方です。クリティカルシンキングは重要な考え方の割には、あまり一般化していない言葉でして、「もうロジカルシンキングに飽きたよ」という方にネクストステップとして取り込んで頂きたいなと思う考え方です。

<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>


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