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ユーザー体験の設計は、「受け手がどうなって欲しいか」から始まる

本当に、ブーメランなのですけどね。

noteのUIに大きく二つの変更が入っていますね。ひとつは、クリエイターアイコンの上部への表示、もう一つはタイムラインへのレコメンの増加です。

PC・スマホアプリ双方に反映されているのですが、スマホアプリが結構きついですね。タイムラインに、一つおきにレコメンが出てきてしまう。

ただ、やろうとしている意図はとてもよく分かるので、ユーザー体験の設計って難しいなぁと思いながら、スクロールを頑張る日々だったりします。

noteの最大の弱点=拡散力

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強化したいのは拡散力でしょう。noteはSNSなのに拡散力が弱いと言われます。確かに、他のクリエイターの方に出会う機会が少ない気がします。

他のクリエイターの方に出会う機会は大きく2つで、注目記事へのピックアップか、記事の最後でのレコメンです。ただ、この2つは万人に機能しにくい。

注目記事は、幾多あるnoteの中で、限られた記事にしか対応できません。また、本数を増やしすぎると、それはそれで拡散力が落ちてしまいます。

一方でレコメン機能はと言うと、一記事読み終わった後は疲れてしまい、全然知らない人の記事を続けて読むのは、中々難しいのではないでしょうか。

と言うことから、拡散力を上げるために、閲覧履歴からのレコメンをタイムラインに載せるというのは、とても理にかなった事なのです。

理に適った変更

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一方で、タイムラインにレコメンを大量に乗せてしまうと、フォローしている人のnote更新が見にくくなってしまいます。

そのため、最上部にユーザーアイコンを付けて、直接飛べるようにしたのでしょう。 一応、これまた理に適っていると思います。

そしてこれは将来、企業のnote等をこのように混ぜて表示したいのでしょう。noteも会社ですので、利益を作ることが必要ですからね。

とは言え、1つおきにレコメンを出すのはちょっとやり過ぎですね。せめてInstagramのように3-4つおきにしないと、タイムラインが機能しない。

もしくは記事タイトルを左に、サムネイルを右に寄せて、一画面5-6記事表示できるようにしないとやはり機能しないのだと思います。難しいですね。

下のスマホ画像な感じ。でも、UI変更にとんでもない手間が掛かりそう。ちなみに、画像はFeedlyというアプリで、とても使いやすいUIをしています。

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受け手を想像すること

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このように、作り手が達成したい目的から「理論的に正しい」ことをした結果、受け手には使いにくくなるということは往々にして起こることです。

受け手の反応を予想しながらものを作るというのはやはり難しいことなのだと思います。実際に、自分が使ってみるしかない。

これは自分の記事でも同じでして、どのように記事を読み進めて欲しいか考えられているかどうかはとても大切だと思っています。

最初のアイキャッチで関心を持ってもらい、出来事や具体例をシェアして気を引き続ける。そして、記事の真ん中で一番言いたいことを言うのです。

受け手の反応を予想しながらコンテンツは作られるべきなのです。ただ、作ること自体が大変なので、中々そこに至れないことが多いのでしょう。

どうなって欲しいのかをクリアに

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やはり、一番大切なことは、このコンテンツを受け取った受け手が、コンテンツを消化した後、どのようになってほしいのかという想定です。

面白かったと思って欲しいのか、いい話だなと思って欲しいのか、何か具体的なアクションを起こして欲しいのか、といったような目的ですね。

それがクリアであるほど、ユーザーの体験は設計しやすくなります。逆に、あれもこれもと欲張ってしまうと、伝わらなくなってしまう。

伝えられることは多くはないのです。それに向かって、着実に受け手を誘導しなければいけない。 さもないと受け手は簡単に迷子になってしまいます。

作る前にゴールをクリアにしないといけないなと改めて思います。それが作り手側の最初の一歩であり、最後までの地図でもあるのです。

と、偉そうに言って、自分のものも言いたかったことが伝わっているかどうか。やはりコンテンツ作りは難しいですね。日々、練習です。

ではでは。


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UI/UXデザインの入門書としてよく紹介されている本です。コンテンツを通じて、ユーザーの人にどのように感じて欲しいのか、満足して欲しいのかということを、背景に立ち返りつつ解説してくれます。どのようなコンテンツにおいても、UI/UXの考え方は大切ですね。やっぱり特大ブーメラン。

<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>

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