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誰も教えてくれないプレゼン作りの練習法

会社では皆、資料作りは我流から始まります。何かを伝えようと沢山作って、伝わらないと沢山叩かれて、徐々に上手くなっていくものです。

それはまるで師匠と弟子の徒弟制度のようなものであったり、先人の良いところを盗む職人技のようなものです。

ただ、会社というごく一般的な組織の中でそれを強要するのはとっても非効率だと思うよ。。。と常々思っていることから今回のお話。

プレゼン作りは疑いなく「スキル」です。「見て学べ」ではなく、学ぶ方法さえ教えてくれれば努力するよ、と何度思ったことか。

ということで、今回は筆者が学んだ「学び方」を書きたいと思います。

ステップ1: マネしたい資料を選ぶ

世の中には様々な資料のスタイルがあります。その中から、自分が作りたいなと思う資料を選ぶのが第一歩です。

社内資料でも良いですし、公開されている資料でも良いです。IT業界のような特色のあるプレゼンを学びたいなら、その業界の色の出ている資料を選んで下さい。

資料は何かの主張をしているものが望ましいです。ただの調査資料ではなく、何か訴えたいことがあり、それを説明しているような資料です。

会社の方針説明資料や、事業説明資料等は主張があって良いですね。

調査資料ではなく主張がある資料が良いのは、そのような資料にはストーリーがあるからです。

調査資料でもコンテンツの作り方は学べますが、ストーリーを学ぶことが難しいです。調査資料は主張が弱いので、情報の羅列になりがちです。

ストーリーの重要さは、前にも書いていますので、そちらもご参照下さい。

ステップ2: 資料をストーリーとコンテンツに分解する

資料を見るとついついコンテンツに目が行ってしまいます。ですが、相手に伝わるストーリーを作ることは、分かりやすいコンテンツを作る以上に重要です。

なので、まずは資料をストーリーとコンテンツの2つに分けて見てみましょう。具体的には下の図のようなイメージで、資料をストーリーとコンテンツに分けて下さい。

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タイトルが無い、または、メッセージが無い資料も多いと思いますが、その場合には、各スライドが主張していることを見つけてみましょう。

この時に、タイトルとメッセージ(orスライドの主張)のみを別の紙やWork・Excelなどに写して書いて下さい。そのまま写すだけでOKです。

すると、メッセージの羅列を一覧で見ることが出来るようになります。

こうすることで、「なぜこのタイトルなのか」、「なぜこの構成なのか」、「なぜこのメッセージなのか」という、資料の構成自体に意識が向くようになります。

このタイトル・メッセージの模写とその構成のレビューは、分かりやすいストーリーを作るための最適なトレーニングです。

ぜひ、ストーリーで語れる力を身につけて下さい。

ステップ3: 素敵だなと思うコンテンツを集める

構成が分かったら、コンテンツを見てみましょう。メッセージをクリアに伝えているスライドは、ひと目見ただけで言いたいことが分かります。

今度は、各スライドがメッセージをどのように伝えているか、という観点に集中して見てみます。

コンテンツの構造や表現の仕方など、「あ、これは分かりやすい」と思ったところは積極的にマネしてみて下さい。

また、気に入ったスライドがあったら、コピーして自分のお気に入りスライド集を作ることも勉強になります。気になった時に見返せるように、Dropbox等にまとめて保存しておくと便利ですね。

ちなみに、ひと目見ただけで言いたいことが分かるコンテンツを作ることができるかどうかは引き出しの多さに拠るところが大きかったりします。

この主張を言いたいときはあの型が使えるな、この主張を言いたいときはこの型だなと思い浮かぶようになると、より早く分かりやすい資料を作ることが出来るようになるものです。

なので、やはり最初は量を見ることが大切です。筆者も表現方法がなかなか思いつかなかった時は、明らかにインプットが足りない時でした。

このスライド分かりやすいなと思ったら、自分の引き出しに大切にしまっていきましょう。

ステップFinal: 学び方を覚えたら実践あるのみ

実はこのステップが一番難しかったりするのですけどね。

何かを繰り返し実践することは本当に難しいです。ふと気を緩めるとついついやらなくなってしまうのが人の性です。

ですが、逆に言えばやればやっただけ力になります。結局、何事も上達するには練習しかありません。仕事も同じです。

あまり誰も教えてくれてないプレゼン資料作りの練習法。お役に立てば幸いです。

ぜひ、皆さんの素敵なプレゼン資料を待ってます!

ではでは。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます!頂いたサポートは、noteを書きながら飲む缶コーヒーになっています。甘くて素敵な時間を頂きまして、とっても幸せです。