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私はいろいろな言葉のツギハギで出来ている。私を作ってくれた30冊(お仕事関係中心)

私の言葉は、ほぼ100%受け売りです。自分が本当にオリジナルで考えた言葉なんて、おそらくないのではないでしょうか。

昨日の信頼性に関するnoteは、多くの方に好意的に受け取って頂けました。とても嬉しく思いつつも、実はこの考え方も、元はと言えば恩師の恩師のお言葉です。

それでも、私が私というフィルタを通して理解し、大切だと思い、そして自分の言葉で人に伝えたいと思った、ということに、ほんの少しかもしれませんが付加価値があって欲しいと願っています。

人は言葉で出来ています。その人が、今まさに発している言葉は、それまで経験してきた言葉の集大成なのです。

今日は、そんな私を作ってくれた、諸先輩方の言葉たち=お勧めの本たちをご紹介させて下さい。

どれか一つでも皆さんの興味を惹くものがあったならば、このnoteを書いた意味があったのかなと思います。


仕事関連 - ファンダメンタルな本達

このカテゴリの本は、仕事に関わる上で非常に役に立つということに加えて、ものすごく有名という背景もあります。

いわゆる、テストで必ず出ると言われた問題のような本です。知っていると他の方との共通理解にもなり、話が進みやすいと思います。

1-3. 戦略プロフェッショナル、経営パワーの危機、V字回復の経営

この3冊は、ストーリー仕立てで、どのように勝ち筋を考えれば良いかを教えてくれます。単純に小説として読んだとしても面白いので、未読の方は是非お試し下さいね。仕事の考え方を変えてくれます。

4. 考える技術・書く技術

コミュニケーションが必要な会社の中で生きていくと決めたのならば、ロジカルシンキングは一定求められてしまうものと覚悟を決める必要があります。この本は、コミュニケーションの基礎としての、話し方・考え方を教えてくれる本です。

仕事関係 - 早めに読みたい本達

仕事に向かい合う限り、多くの方にとって、その生産性や効率を高めてくれると自信を持って言い切れる本達です。私も、もっと早くに読んでおきたかったなと思ったものです。

5-6. 仮説思考・論点思考

BCGの元社長で、早稲田大学教授の内田さんの本です。私の憧れの人の一人であり、私が情報発信したいと思ったきっかけを下さった方でもあります。全作大好きですが、万人向けという意味でこの2冊を推させて頂きました。

7. 問題解決プロフェショナル

課題に取り組む全ての方に向けての、技術の基礎知識として知っておくべき事が網羅されている本です。スポーツの入門本って読まれたことありますか?仕事におけるそんな本だと思います。

8. イシューから始めよ

ちょっと前に別のnoteで紹介してしまったばっかりなのですが、本当に良い本なのでここでもご紹介させて下さい。今進めているプロジェクトは、進めることが目的なのではなくて、課題を解決することが目的なのですよ、と思い出させてくれる一冊です。

9. 効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法

この本を読んだのは、実家のお風呂の中だったのですが、生まれて初めて目次を見て唸ってしまったという経験をしたのを覚えています。それぐらいロジカルな章立てでした。

すぐに試せるテクニカルな内容が多く、一つ一つ試していくのが楽しかった本です。ちなみに、今このnoteも超マニアックな「親指シフト」というタイピング手法で書かれており、それもこの本の影響です。

仕事関係 - ファイナンス・アカウンティング

ご紹介する本が有名すぎて浅いですか?有難う御座います。気が合いますね。次は、ちょっと特定分野なお話になってしまいますが、私の好きな本と言うことで、ご紹介させて頂いていこうと思います。

10. 道具としてのファイナンス

いきなり専門的なのに飛びすぎだと怒られてしまいそうですが。

ファイナンス・アカウンティングは、マネジメントになった場合には必須ですし、マネジメントにプロジェクトを説明する意味でも早めに理解しておいた方が良い領域です。

そんな大事な知識を、深入りしすぎずに、でも、使える範囲で教えてくれる良書だと思います。

11. 不景気に効く会計(クスリ)

基本的に私が本を選ぶ基準は書いている人なのですが、この田中さんは会計士の本の中で最もビジネスに近い視点で本を書いて下さっている方でして、どの本も読み物として面白く、かつ、ためになります。

12. さおだけ屋はなぜ潰れないか

帯にあるように、アカウンティングを世に知らしめた一冊として、非常に貴重な一冊だと思います。筆者の方は、長い間マスメディアから遠ざかっていたのですが、ドラマ『カネ恋』に数秒ですが出演されていらっしゃって、少し懐かしかったです。

考え方 - 知的生産術

ほら、あまりマニアックになると、ダメじゃないですか。少し趣旨を一般的なものに戻しまして、素敵な語感の『知的生産術』ジャンルで、大好きな本達のご紹介です。

13. 知的生産の技術

『知的生産術』という名前自体があまりにもステキ過ぎて、それだけで読みたくなってしまいます。本書はその先駆け。普遍的な、考えるとは何だろうを教えてくれる本です。

14. 知的複眼思考法

この本も、タイトルが秀逸ですよね。明らかに賢そうな香りを漂わせるタイトルです。本の趣旨は「本と会話をできるようにする本」でしょうか。情報として言葉を読むのではなくて、裏側の思考に考えを向けることを促してくれる本だと思います。

15. 本を読む本

noteでこのタイトルを付けたら100%読まれずにスルーされるであろうこと請け合いな本ではありますが、内容は知的複眼思考法と同じように、本との対話の方法を教えてくれる良本です。

この本を含む、知的生産術シリーズを先に読むか後に読むかで、その後に読む本の吸収率が大きく変わってきてしまうのではないでしょうか。

考え方 - 思考トレーニング

一般的な話題で続けますね。正直、練習問題は疲れるのであまりスキではありませんが、とは言え継続して頑張っています。

インプットとアウトプットは、3:7ぐらいがちょうど良いのではないでしょうか。良いアウトプットは、インプットの数倍身になります。

16. 論理トレーニング101

一番最初の方でご紹介した、考える技術・書く技術を体得するための問題集でしょうか。息を吸うようにロジカルに考えることができるようになると、コミュニケーションがものすごくスムーズになります。いわゆる、全集中・常中ですね。

17-18. 頭の体操 BEST 1-2

頭の体操は、この後ご紹介させて頂く、BCG元社長の御立さんが解いていらっしゃると聞いて始めました。ミーハーです。ただ、ロジカル思考だけではつまらない発想になってしまうので、視野を拡げる意味で大切だと思います。シリーズの量が多すぎるので、BEST 2冊から始めましょう。

考え方 - 言葉の力とアウトプット

考え方まで進んできましたので、今度はアウトプットを考えてみましょう。最終的には考えをどのような言葉にして伝えるかが大切になります。そんなアウトプットとしての言葉の使い方のお手本を見せてくれる本達です。

19-20. 経営思考の「補助線」、変化の時代、変わる力 - 続・経営思考の「補助線」

数学の図形問題で、「補助線」を一本入れるだけで、世界が変わって見えるということを小学校で経験した時は、ものすごい技術を教わったと思った覚えがあります。そんな「補助線」をビジネスの世界で、というコンセプトなのですが、言葉遣いがお洒落すぎて、雰囲気の方にも酔ってしまいました。

21. 幸福を見つめるコピー

広告のコピーはなぜここまで我々を行動にまで掻き立てるのでしょうか。たった数行、たった数文字にの言葉に、極限まで詰まった想い。その力は絶大です。そんな言葉が、人の幸福を願ったものならば、それはこの上なくステキな言葉達と言えるのではないでしょうか。

22. ストーリーとしての競争戦略

もうお腹いっぱいだよ、と思うまで、ビジネスを言語化して食卓に並べてくれる本です。もう、本当にこってりが過ぎます。でも、美味しいから止まらない、そんなカルボナーラの様な本です。ご本人にお会いしたときも、やっぱりお話し長め。でも、マッチョで素敵な方でした。

人生の切り抜け方 - 人生のサバイバル法を学ぶ

ここまではお仕事への考え方を中心に見てきましたが、ずっと続く仕事人生の中でのサバイバル法を知るのは、とても大切なことだと思います。そんな生き抜く力を教えてくれた本達です。

23. 嫌われる勇気

フロイト・ユングに並ぶ、心理学3大巨頭の一人、アドラーの心理学を基にした対話集です。ここに出てくる青年の発想が自分過ぎて笑ってしまいました。100%納得はしていませんが、「私は不幸になりたいから不幸なのだ」という論調はまあ同意するところもあります。快適な読書体験ではないですが、常識を疑うということはそういうことなのでしょう。

24. 外資系キャリアの出世術

もう、欲望ど真ん中直球のタイトル過ぎてこちらも笑ってしまうのですが、内容はその通りだと思います。外資系は自由というイメージがありますが、実態は逆でボスの期待に沿えるかどうかが全てです。そのため、期待値マネジメントという考え方が重要になるのですけどね。外資系だけではなく、日系企業も本質的には同じだと思います。

25. 夢をかなえるゾウ

こちらの本も、実はそんなにスキではないのですが、やっぱり言っていることはその通りだと思います。本当に大切なことは、インプットではないんですよね。快適=納得できる≄役に立つではないということを教えてくれます。

人生の切り抜け方 - 様々な分野から学ぶ

ちょっとお仕事中心のご紹介になってしまったので、最後はフリースタイルで好きな本を5冊ご紹介させて下さい。

人材エージェントの方から伺ったお話ですが、トップレベルのビジネスパーソンの領域に到達すると、ビジネススキル自体にそこまで大きな差は見られないのだそうです。

その人がそれ以上に大成するかどうかは、その人の持つ魅力、チャーム次第と仰っていました。人生の深み、人に対する理解、そういう魅力がさらに大成する人には備わっているのだそうです。

難しいリクエストですが、一定のレベルに達しつつも、それまでにどれだけ直接仕事とは経験の無い、多彩な経験ができているか、ということではないかと思っています。

色々な分野の本に触れることは巡って仕事にも役に立つはずです。

26. 生物と無生物のあいだ

生物学者・福岡さんの本です。福岡さんは、難しい話を分かりやすく、面白く語る力が高すぎて、ついつい分かった気にさせられてしまいます。このような受け手を分かった気にさせてくれる言葉の使い方はとても勉強になります。

27. 群れのルール

一匹一匹のアリは蟻塚を作ろうと思って働いている分けではなく、鳥は見事な隊列を組もうと思って飛んでいるわけでもありません。それでも、結果として、群れとして素晴らしい結果を残せています。あらゆる組織も同じで、構成要素が飛び抜けて優れている必要なんてないのです。ただ、そこにいてくれるだけでいい。そう思わせてくれるお話です。

28. 奇跡のリンゴ

リンゴはとても繊細で、無農薬リンゴは不可能なレベルで難しいと言われていたそうです。そんな偉業に果敢にチャレンジした木村さんのお話です。

七転八倒するところや、徐々に追い込まれていくところを見て、もういいよ!普通に生きようよ!と何度思ったか。文字にすると一冊のうちの数ページですが、年数で考えるといたたまれない気持ちになります。そんなチャレンジの最後の解があまりに美しく、普遍的だったのがとても救いです。

29. 小説のストラテジー

タイトルを忘れていて、ずっと何の本だったっけと思い出すのに必死だった一冊です。冒頭の『カナの婚礼』のイメージが強く、ずっと美術本だと思っていたのが失敗でした。小説とは言葉による動き、運動の表現によって快楽をもたらすものであるという主張が斬新で、10年経っても忘れられなかった一冊です。

30. 勝ち続ける意志力

いよいよ30冊目になってしまい、いろいろとご紹介したりない本がある中で、何にしようかと思ったのですが、最近、やっぱり戦い続けることの大切さを強く感じておりこの一冊にさせて下さい。

今でこそ、eスポーツという概念が、市場が出来たものの、10年前には完全に異端でした。そんな環境の中で、研鑽を重ね、挫折に耐え、勝負に挑み続けたプロゲーマー・梅原さんの物語です。

まとめ

最初は30冊は多いかなと思ったのですが、ご紹介したい本の1/3もご紹介できませんでした。お仕事関係の本ばかりになってしまった割には、特定分野のテクニカル面での良本が全然入っておらず、また折を見てご紹介したいなと思っています。

やっぱり、本は良いですね。情報がぎゅっと詰まっているだけではなくて、その雰囲気に酔えるのが素敵です。

私はいろいろな言葉のツギハギなのですけれども、それでも、その言葉の選び方に価値があるといいな、と願っています。

何かしら、皆さまの興味を惹くご紹介が出来ていれば幸いです。

ではでは。


<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>







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