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ストレイテナーの『SOFT』について今更だけど語りたい

表題の通り、今日はストレイテナーの「SOFT」(2012年発売)というAlbumについて、今更だけど語りたいと思う。

ストレイテナーとの出会い


私がはじめてストレイテナーというバンドを認識したのは2007年2月6日。ストレイテナーがMステに出演し、「TRAIN」を披露した時だ。その頃の私は邦楽ロックにじわじわハマり始めた中学1年生。「粉雪」で衝撃を受けて以来、レミオロメンを聴き込んでいた。それに飽き足らず、レミオロメンのルーツを探ることに楽しさを見出し、THE YELLOW MONKEYやUNICORNやエレファントカシマシや斉藤和義なんかを聴き始めていたように思う。

ストレイテナーのMステでの演奏はほとんど覚えていないのだけど、「いつかハマるかもしれない」と感じたことだけおぼろげに覚えている。(今思えばその時からファンになっていたかったと思うけどたぶんキャパオーバーだったのだと思う。)

ストレイテナーとの再会

それから月日は流れ、2012年にストレイテナーと偶然再会した。当時の私は高校3年生。ケーブルテレビだったかで「ap bank fes'12」で演奏をするストレイテナーをたまたま観たのだ。テレビで放映されたのは当時の新曲だった「シンクロ」と彼らの定番曲「Melodic Strom」。(良いとこどりなセトリ!)

当時のストレイテナーはアコースティック・ツアーを終えたばかりで、このライブでもアコースティックにアレンジした彼らの曲を披露していた。
私はこの演奏に釘付けになった。まず、音楽性が自分の好みにどんぴしゃで一気に引き込まれた。

「シンクロ」は静かなはじまりで、曲が進むにつれ音が増える。それでも終始穏やかでやさしい曲だ。それなのに歌詞や音色がとても切なくて、気づけば胸が締め付けられていて体中が熱くなった。

「Melodic Strom」はライブの定番曲ということもあり、観客は終始楽しそうに踊ったり、口ずさんでいる姿が映っていた。アコースティックなアレンジだけど、十二分にに盛り上がる会場。爽やかな疾走感と、演者の楽しそうな表情と、観客の熱の高さと、野外の解放感を、曲の良さが底上げしていた。曲名通りMelodic Stormが巻き起こって観客を沸かした後、吹き抜けていった感じ。

こんなに良い曲が、バンドがいたなんて。
伸びやかで癖のないホリエさんの歌声はライブだということを忘れるくらい安定して上手だった。バンド全員の「音楽を心から楽しんでいる」ことが伝わってくる表情に胸を打たれた。
凄いものを見てしまったという興奮で、彼らが演奏を終えたあとはテレビをそっと消して、そのまま座ってぼーっとしていた。

これはもう絶対にハマる!確信をした。早くシンクロをもう一度聴きたい。
そう思い手にしたのがAlbum「SOFT」でした。(前置きが長くなりました)

SOFTという名盤


当時の私は受験生真っ盛りだっため、今ストレイテナーにハマったら勉強が身に入らないことを確信していた。なので、受験が終わってから聴き始めました。

結果として「SOFT」は大学進学をきっかけにはじめて地元を離れるという人生の大きな分岐点で、ずっと流れていた音楽になった。

目まぐるしい濃ゆい気持ちが「SOFT」には今も染みついていて、聞き返すたびに色々な思いが駆け巡る。
アパートで家事をしている時、音がないのが寂しくてずっとイヤホンをして、永遠に「SOFT」を聴き込んでいた。洗濯物を干しながら、皿洗いしながら、掃除機をかけながら。そんな日常に、ストレイテナーの音楽が寄り添ってくれた。

最終的にストレイテナーの大ファンになり、曲はすべて聴き込んでいる私ですが、「SOFT」がはじめてのアルバムで良かったなと思う。ホリエさんの歌詞の良さに圧倒されたし、これまでにない世界観に魅了されたおかげで寂しさは紛れていたし、どんな気分にもアコースティックな音楽が馴染んでくれる。

「SOFT」を聴いた後に、原曲を聴くとテイストの違いに驚いたりもする。
大学時代は「LIVES」という曲があまりピンと来なかったけど、今めっちゃ好きだったりするので自分の感性の変化も面白い。
あと、社会人になってから「DJ ROLL」を聴くと、凄く沁みる。退廃的な雰囲気に、描写が上手く溶け込んで、人間臭さとやるせなさとが、仕事を頑張れない自分の心を楽にしてくれたりする。
ホリエさんの歌詞って映画みたいなんですよね、ひとつの小説のような上手さ。情景の切り取り方と、その展開の仕方(視線の移動)が上手なのかな…。

ああ、きちんとまとまらなかったのだけど、本当に良い曲ばかりなので聴いたことのない人は一度聴いてみて欲しい…!
(一曲ずつ好きなポイントを書くべきだったかな…。)

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