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ネット上の良質な情報は、ほとんどが無料または低価格だよという話

よくツイッターのタイムラインを眺めていると、

500円でこの情報量は凄すぎる!!
これで無料はありえない。

なんてコメントを見かけたりしませんか? かくいう僕も、ついそんなコメントをつけてツイートしたりしていますが(笑)


でもこれって、令和時代の『認知のバグ』だと思っています。なんというか、「良質な情報は、高価格であるべき」と頭にバイアスがあるんですね。


マーケット原理の視点でいうと、希少なモノほど価値があり、そのモノには高値がつくはず。しかしこれは、情報時代の現代には当てはまらないのじゃないか?と思っています。

今日は、「なぜ良質な情報ほど安いのか?」について、いくつかの視点からお話します。

現代では、情報に希少性の原理は働かない

一般的に、「価値がある=希少なモノ」です。しかしながら、この等式は、情報には当てはまりません。

昔ならともかく、現代はコピー&ペーストでいくらでも、情報が複製できる時代。しかも、ネットやSNSですぐに拡散され、情報が広がっていきます。

なので、ある瞬間で希少だった情報も、すぐにその希少さは失われていきます。少なくとも、「ネットに出回る情報に関しては」ですね。

つまり「一握りの人だけが知っている希少な情報」というモノ自体が希少化してきているんです。


希少な情報が存在しなくなったとまでは言いません。経営者やインフルエンサー同士がクローズドでやり取りしている情報は、オンラインに乗っからず、希少性が保たれていることもあるかもしれません。しかしそんな情報は、もはやお金では買えません。「信頼しているアイツにだから言う」そんな世界ですね。

つまり、ネット社会においては、必ずしも「価値ある情報=希少なモノ」ではないんです。

余談ですが、もしネット社会で価値ある情報は希少なモノだと理解すると、すぐに希少性が消えてしまうゆえに、永遠とネットサーフィンをし、希少な情報を追い求め続けなければなりません。まあ、疲弊しますよ。

発信者視点で、良質な情報の出し方について考えてみる

次にですね、良質な情報について、発信者視点で考えてみましょう。ここでは、リーチと単価の2軸で見てみます。

図3

情報発信者は、この小さな黒のブロックを、右(リーチ)、または上(単価)に伸ばすことで、影響力の拡大、ひいてはマネタイズが可能になります。

具体的にいうと、

①低単価(または無料)で、大量の人に手に取ってもらう
②限られた人に、高単価で手に取ってもらう

のどちらかを選ぶということですね。

図1

①②どちらの戦略を取ってもいいのですが、僕が知る限り、良質な情報を出される方ほどリーチを伸ばす戦いを選んでいるように思います

この黄色の道を選ぶほうが、明らかにメリットが大きいんですね。

先に単価を上げる戦いにいくと、それ以降、情報の伝播が期待できません。「この瞬間で売り切っておかないと・・・」という情報だけが、リーチ狭めで単価を上げる戦略にでます。

(※「そもそもそれって本当に必要な情報なんだっけ?」はご自分で考えてみてください。)

逆に、黄色のリーチを広げる戦略を取った人は、のちのちいろいろな選択肢が出てきます。リーチが広げたうえでマネタイズするも良し、そもそもたくさんの人に見られているから勝手に広告費がつく、自社商品の宣伝をするなどなどです。

こちらのツイートに、いくつかパターンをまとめてみました。

最近になってやっと、僕もYoutubeを見るようになりました。ホリエモンやDaigoさん、すごく面白い話をされていて普通に勉強になります。

あんなに役に立つ情報が無料なのも、やはりリーチが大きく、広告費で稼げるビジネスモデルだからでしょう。

逆に、ホリエモンやDaigoさんより良質な情報を、お金を払えばどこで得られるでしょうか?

ぼくは、ニッチな領域じゃない限り、ほとんどないと思うんです。

結局のところ、良質な情報ほど拡散されるので、基本は大量に出回っている情報のほうが、信頼も置けるし、役に立つ可能性が高い。

これが今日お伝えしかった、結論です。

SNSの伝播力によって良い情報が広がりやすくなっているからこそ、労力をかけてまで自分だけが知っている希少な情報をネットで追い求める必要はないんじゃないかって話ですね。

そういった真に希少な情報は、オンラインではなく、オフラインに転がっているモノ。

オンラインとオフラインの情報収集の使い分けを考えることが大切なのかもしれません。

少なくとも希少な情報は、ネットには落ちていません。

もしあなたがネット上で「これは希少で価値がある情報だ!」と発見したなら、それが世界中の誰もがアクセス可能な情報ですから。


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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