『君のクイズ』読書感想文
そろそろエンタメ作品が読みたい気分。
小川哲さんの新作『君のクイズ』を本屋で見かけて早速拝読。
これはミステリーなのだろうか?
殺人事件は起きない、平和なミステリー小説。
クイズ番組決勝に出場した三島は、対戦相手の本庄が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに、ボタンを押して正解し、優勝を果たす事態をいぶかしむ。
彼はなぜ正解できたのか?
敗者三島は、真相を解明しようと、彼について調べ、決勝を出題を振り返りながら、真実を紐解いていく。
クイズオタクが主人公の、クイズばかりのマニアックな内容です。
目まぐるしい思考の展開と、小川先生らしいウンチクからのウンチクは、面白くて、ノンストップでグイグイ読ませてくれる。
一気に読んでしまった。
クイズの正解すると鳴る『ピンポン』が、生きてきた積み重ねの『肯定』へと結び付けてゆく発想は、本当にスキ💛だわ。
生活していて、実際はっきりした正解なんてないけど、人は正解を探したい生き物だし、誰かに『ブー』より『ピンポン』と言ってほしい。
明日からの判断が、クイズの出題のように見えてきちゃうな。
マニアックですけど、さっくり読めるゆるーいエンタメ作品でした。
いつも読んでくださり
ありがとうごさいます。٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
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