見出し画像

あがいてばかりの日曜日

土日をのんびりとすごせばすごすほど、月曜を迎えるのが億劫になってしまう。まぁ、あと30分もすれば日付は変わって自動的に月曜になるのだけれどもね。

べつに、休日になにか楽しいことをしたかといったらそんなことは全然なく、例によって家から出ずにひたすらどんよりのんびりしていただけ。最近は予定がないと、ただただなにもしない時間を堪能することが正義、みたいな休日になっている。昔の友だちとか、もうきっとみんなわたしのことなんて忘れてるだろうなぁ、、、なんて思いながら。

たぶん、仕事をしていたほうが嫌でもどんどん時間はすぎてゆくので、そのほうがよけいなことも考えなくていいし精神的にはいいのだろうと思うのだけれど、それだと身体のほうがついてゆかないお年頃になってしまった。それに、コロナも重なって土日に気分転換にどこかへ出かけようということが全くなくなって、なんだかほんとうにつまらない人生だなぁとも思う。

TVのインタビューやSNSとかで「GoToキャンペーンを使って○○に行きたい」とか、「□□って高級ホテルがめちゃめちゃ安くなってるから予約しようかな」って発言を見かけるけれど、正直「そこまでして行きたいんだ、、、」と思ってしまう自分がいる。あちこち行く人を非難するつもりは全くなくて、この時期に「行こう!」と思い立ってそこにエネルギーを注げることをむしろ羨ましく思う。わたしはもう能動的になにか行動を起こす気力がなくなってしまっている。やりたいことはあった気がするくせに、ひとりでいるのは淋しいくせに、べつにいいやとやりすごしてベッドでごろごろしては“働くため”の体力を温存しているだけ。

もっと自分の人生を転がしてゆきたいのだけれどな。誰かわたしを拾い上げて遠くの方へポーンと投げるとか、荒療治っぽいけど思いっきり蹴っ飛ばすとかしてくれたら、とりあえず嫌でもここから抜け出せるのかしら。でもそれもそもそも他力本願か。

なにか、なにかきっかけがほしいなぁと思いながら結局逆らえない時の流れに翻弄されているだけの自分の存在がとても情けなくなる休日をへて、また明日から何食わぬ顔をして働く。せめて好きなアイシャドウでまぶたを彩って。そういうところだけは大人になった。

いつか、何食わぬ顔がもうできなくなってしまう前に、大人であることをやめたいんだけどな。
こんなふうにのんびり静かな時間を過ごせているのはきっとかけがえのない幸せなんだって、ちゃんとかみしめないと。


でも、やっぱり思ってしまうんだ、こんな夜には。
どこでわたしは生き方を間違えてしまったのだろうって。

人生ってほんとむつかしい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?