コーヒーが美味しい京都の喫茶店・マイベスト10
喫茶店にいく目的は人によってさまざまでしょう。喫茶店は、あるひとにとってはルーティングだったり、あるひとにとっては特別な空間でひとりだけの時間をくれる、特別な場所だったりするのではないでしょうか。
昨年は、喫茶店に行くことが目的で旅したりもしましたが、旅先で喫茶店に立ち寄るときは、モーニングや”食べること”がメインな場合が多いのです。
そんな中でこちらでは、「あー。このコーヒーは美味しいなー」と思ったお店をご紹介します。
1位 生きている珈琲
”生きている”というのは、コーヒー豆の細胞を壊さない、世界一豆に優しい焙煎機を使用しているのだそうです。場所は四条河原町の大丸と高島屋の間の大通りに面しています。すごく便利な場所にあるので、ショッピングの合間にもこれから通いそう。
お店は地下で喫煙コーナーと禁煙コーナーに分かれています。テーブルとカウンター席があって、1人でも居心地よいです。注文はスマホから。なので、電源もあります。
珈琲の特徴がマトリックスで解説されていたり、女優さんにたとえていたりしておもしろい!
おすすめのベトナムのウイスキー樽仕込をいただいたけどほのかに樽香がしてすっきりしていてとても美味しかったです。
2位 喫茶葦島(あしじま)
ここは大当たり!
1階がラーメン屋さんなので、入るのに勇気がいりますけど、エレベーターを降りると素敵な空間。創業2010年5月15日、自家焙煎珈琲と厳選スイーツのお店。
コーヒーは、自家焙煎の豆を使ったブレンド5種類、シングルオリジン5〜7種類がラインナップ。スイーツは、「コーヒーの美味しさをさらに引き立てること」をコンセプトにしたチーズケーキ。
葦島ブレンドと米粉の「三条チーズケーキ」をいただきました。
上質でおだやかな時間。
*京都髙島屋S.C.[T8] 4Fにも出店しています!
3位 のばら珈琲
京都のカフェを調べていたら「ここが一番好き」というコメントも見つけて
行ってみました!細い路地奥に佇む町家カフェです。
郵便ポストに「のばら珈琲」と書いてあるので、勇気を持って小道を入っていきました。お店の扉には「エイギョウシテイマス」とのメッセージボード。
恐る恐る扉を開けるとちゃんとカフェです。アンティーク家具や調度品、蓄音機や小物など大正ロマン溢れるレトロな雰囲気。靴を脱いであがります。
店主と思われる女性がおひとりで営業されています。奥に和室もありますが使われていないようです。おしゃべりは控えめに、写真もちょっと撮りにくい雰囲気です。
丸い氷のアイスコーヒーをいただきました。自分でコーヒーを注ぎます。
お友達とおしゃべりするというより、ひとりで静かに過ごすのにおすすめです。
4位 市川屋珈琲
京都清水と三十三間堂の間にある珈琲専門店。店主の祖父が陶芸工房としていた築200年の町屋を改装し、2015年開店。
店内には2台のロースターを構え珈琲豆の通販もやっています。自家焙煎珈琲は清水焼の器で。季節のフルーツサンドが人気のようです。
朝イチでいくつもりが9時半を回ってしまったら店の前には行列が!聞けばこの日は開店前から行列ができていたそうです。京都にもだいぶ人が戻ってきました。
5位 エスプレッソ珈琲 吉田屋
1974年創業の芸妓さんに愛されるアイスコーヒーの名店だそうです。先斗町の北の突き当たりにあります。
この地で生まれ育った谷康二が創業し、康二氏が他界したあとは、奥様のフミ子さんがひとりで切り盛りしているとのこと。
著名人のサインとか、芸妓さんや舞妓さんがご挨拶に配るという「京丸うちわ」が壁にびっしりと飾られています。席はカウンターのみ。たばこ吸えます。涙
アイスコーヒーは、エスプレッソマシンで抽出するのが特徴。エスプレッソマシンはイタリアの「チンバリ」製。
常連客はストローなしで飲むそうです。私もやろかと思ったけど、ちょっとはずかしいのでやめました。カウンターの奥では、スイーツ男子がケーキを頼んでいました。
こういうお店を知っていると、京都の楽しみが広がります!
6位 Windy(ウィンディ)
「コーヒー通の間では有名な自家焙煎レジェンドが淹れる一杯」という紹介文をみて、行ってみました!
1972年創業。ビルの2階にあります。珈琲は最高級豆を使用し、ほとんど毎日焙煎しており生豆や焙煎した豆を手選別して、手縫いネルドリップで点てているとのこと。
スイーツ補給に立ち寄ったのだけど、ほんとにコーヒーだけだった!あと、2杯目は違うメニューがあります。純粋に珈琲を楽しんでほしいから、パソコン・スマホなどはNG。
ちょうど、常連さんらしい初老の紳士がカウンターにいらして、マスター夫婦とずっとしゃべっていらしたので、写真もあまり撮れずに退散。
7位 築地
1934年(昭和9年)開業。京都市内に現存する喫茶店として4番目に古い店です。河原町通から少し入った雑居ビルの合間に立つ2階建の洋館。3代目である現店主の祖父(初代)が演劇好きで、「築地小劇場」から名付けたそうです。
扉を開けると、重厚な装飾品とクラシック音楽。精巧な装飾がほどこされた存在感のある赤い布張りの椅子は、初代がデザイン。
コーヒーはヨーロッパ式。ホイップクリームをのせた「ウインナー珈琲」は、この店発祥といわれています。生クリームを泡立てたのは、本物である証明のため。普通のコーヒーはメニューにありません!
8位 はなふさ珈琲店 イースト店
『はなふさ』は、現在の店主・山本一夫氏の父が裏寺町で開業。京都で初めてサイフォンを採用した店として賑わったそうです。
2001年に元祖『はなふさ』が閉店したのち『はなふさ』を名乗り、ふたつの店舗をそれぞれ『ノース店』『イースト店』として今にいたります。
自家焙煎豆とサイフォンでコーヒーを淹れるのですが、沸いたコーヒーをフラスコに戻して、再び沸かす「ツバメ返し」という手法で、濃厚なコーヒーを淹れています。
9位 六曜社珈琲店「Coffee & Bar」地下店
京都のレトロ喫茶店を語る上で、このお店ははずせません。1950年開業の河原町三条に3代続く老舗喫茶『六曜社』。
1986年より、京都ではいち早く地下店の自家焙煎珈琲専門スタイルが始まり、現在は珈琲豆の販売もしています。今は3代目の奥野薫平さんが、父・奥野修さんとともに店舗を分担しながら店を守っています。
父の修さんの地下店「Coffee & Bar」の店内は、テーブル席が3卓とカウンターは14席。地下に降りる階段は秘密基地への入口のようで、クローズドな空間にさらにドキドキします。名物は、自家製ドーナツ。外はカリっ、中はふわり。もちろん珈琲とよく合います。
10位 純喫茶ラテン
祇園四条、南座の裏にある1952年開業の純喫茶。創業者の井上硅子さんは、当時同じ町内の『フランソワ喫茶室』でバイトをしていて、そちらの奥さんに3か月間教育を受けて独立。
店内にたくさん飾られているステンドグラスは、なんと全て硅子さんの手作り!「ラテン」という店名は、「裸天」からきています。
14時ごろにうかがいましたら、店内に人はおらず。確かにエントランスはちょっと入りにくいのですが、中に入ると象牙の裸の像やお花が飾られていて別世界です。
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