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いま、とても、強烈に、手帳を作りたい。

まだ蒸し暑さ満載の8月ごろから、文具店には来年の手帳が並び始める。8月に発売されるのは、主に10月始まりの手帳で、周りを見ると早速その新しい手帳を買って使い始めている人もいる。
このあまりにも早い「手帳売り出し文化」は、すでに今年の終わりがみえたような感じがして時間の経過を無駄に早く感じるため、ちょっと控えて欲しいなぁと思いつつも、新しい商品が出ていないかとワクワクする瞬間でもある。

私はデジタルで書くことも好きだけど、紙とペンで書くこともとても好きで、毎年いろんな手帳を見て回る。去年はもう見るものがないぐらい、いろんな手帳を見てまわり、今現在、世の中に今出ている手帳はほぼ網羅したといっても過言ではないほどだ。

主な目的は、仕事用のものとプライベート用の2つを買うこと。そして、売られている手帳の種類を見て思うことがある。それは「本当に普通に働いている人たちが考えて作っているんだろうか?」ということだ。

今年は仕事用のものとして、『ほぼ日手帳』を初めて使ってみた。確かに何年もベストセラーとして売れ続けているものだけあって、いろんな細かい工夫がされていた。紙も薄いのに悪くないし、書き心地もいい。なので、決して使い勝手が悪いと言うことではないのだけれど、私のライフスタイルというか、仕事のスタイルにはちょっと違っているかなぁ、というのが実感だった。

そもそも手帳の目的ってなんだっけ? 

普通に企業で働いていたり、フリーランスの人でも、会議やアポイントの予定はデジタルのスケジューラーで管理している人が多いと思う。OutlookやGoogleカレンダーなどは、自分の(あてにならない)記憶よりもはるかに優秀だし、1日の予定を書くだけなら紙の手帳はほぼ必要がない。それなのに未だに手帳は時間軸で予定を書く欄が半分を占めている。これって、今のビジネスシーンを反映しているものなのだろうか?

私の感覚的には、今の社会人に最も必要な手帳の機能は、「To Doの管理」と「短期的、長期的に見てのスケジュール管理」だと思っている。実は、これができない若者がとにかく多くて、だいたいの若者がTo Do管理とスケジュール管理でつまづく。(あとコミュニケーションね。これはまた別で)。自分も含めて、とにかくこのTo Do管理、スケジュール管理が叶えられる手帳が欲しい。でも世の中にはそんなものは存在していない。だったらいっそ、作ってしまいたい。強烈に。

To Doの管理

今はコロナの影響で企業の実入りが少なく、売り上げも下がっている状況なので、残業代はカットされ、定時以内に仕事を終わらせなければいけないシーンが増えている。でも、未来への仕込みや営業の準備などで体感的に、業務量自体は減っていない感じがする。そうなると、定時で仕事を終わらせるためにはいかに効率的に動くか、そしてそのための徹底的なTo doの管理が重要になってくる。

実際に仕事をしていると、朝にその日の予定を書き出しても途中でさまざまな横やりが入り、その日の予定はほぼリアルタイムでアップデートされ続け、常に優先順位が変わる。朝に立てた計画通りに物事が進まないとき、特に新人などはパニックになり、だいたいが優先順位の付け方を間違える。この優先順位付けのミスを私は手帳(紙に書くこと)が管理してくれると思っている。

短期的~長期的に見てのスケジュール管理

To Doというのは、今日やらなければいけないこと(短期的)、今週中にやらなければいけないこと(中期的)~今月中にやらなければいけないこと(長期的)に分かれると思うけれど、これも今の手帳で反映されているものは少ない。
※ちなみに、今年中にやらなければいけないことや、半年でやらなければいけないことは、別途各企業の目標管理など別軸で設定でされていることが多いので、対象外にする。

日々のタスクに目を奪われていると、「今週中」や「今月中」にやることが頭からすっかり離れてしまい、「あれやった?」と上司や一緒にプロジェクトを進めている仲間から催促されてしまう。これがめちゃくちゃ恥ずかしい。圧倒的にこれをなくせるものがないか? いろんなデジタルツールも試してきたけれど、日々状況が変わる中で、とにかくいちいち更新するのが面倒。だったら、紙で横線一本で消してしまえる方がラクなのだ。

つまり

私は、手帳を作りたい。長く働いているビジネスマンの一人として、自分のために。そして、世の中の「To Do管理ができない」若者のために。もっともっと細かい仕様のアイディアはあるんだけど、手帳を作るなんて有名な人しかできないの? 私はいまこれをやりたい。やれないかなぁ。やれるかなぁ。どうだろ。

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