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それぞれの場所、それぞれの好き

暑くなってきました。

でも、部屋の温度はそれほどでもなく、
そのまま数日やり過ごしていたら、

バテた(泣)


私が、
ダルい、疲れが取れない、

なんて口にすると、オットは決まって

「ウナギを食べに行こう」

と言い出す。

すぐ疲れて、疲れが続く。
更年期渦中である身。

2〜3日ごとにウナギを食べる計算に
なりかねない。


実際は、候補に挙がるだけで、
本当に店に食べに行くなんて、滅多にない。


日曜日に、オットと行ったスーパーでは
父の日セールをしていて、
店内で焼きたてのウナギが次々と
並べられていた。

普段は、見向きしないのだが、
匂いと値段に釣られた。

店で食べるより、コスパは◎
何より、2人で一尾がちょうど良い。

セールと言っても、そこはウナギ。
それなりに高い。

でも、でも
普段よりはかなりお安い。

しばらく迷って、カゴに入れた。

温め直しが肝


温めなおしは、
パンのリベイクくらい真剣。

まずは水道水で、ついてるタレを
綺麗に洗い流すところから。
(最初はびっくりした工程)

添付のタレだと少ないけど、
別売りのタレを買うと絶対余るから、作る。

レシピは大さじ2だけど、大さじ1に。
全ての材料が、1:1:1だから、
わかりやすい。


人によるとは思うけど、食べに行く場合
我が家は必ず同じウナギ屋さんに行く。
ただでさえ、高級品。
絶対に失敗したくないもんね。

随分前に閉店したのだけど、
近所にあったウナギ屋さんが、
本当に美味しかった。

本で紹介されたとか、
行列ができてるなんてことはなかったけど、
何であんなにひっそりと営業してたのかと
思うくらい、安くて美味しかった。

土用の丑の日とか、
ウナギの話になると、
もう二度と食べられないと思い知り、
残念な気持ちは募るばかり。

今は別の店を見つけて、
子どもが帰省した時とかに行ったりする。


でも、こんな田舎に名店を見つけた事は
私の視点を変えてくれた。

"こんな田舎には、なんもない"

と決めつけて、一生懸命に情報を集め
わざわざ遠くまで
美味しい店を求めて出歩いていたのに、

"近くにあるんだ"

憑き物が落ちたようだった。

落ち着く喫茶店
最高なパン屋さん、ケーキ屋さん
美味しい紅茶が飲めるカフェ

近所に大好きな店が増えた。

そうすると、ここに住んでいる事が
偶然ではなく、必然な気がしてくる。

ここに住んでいない人たちは、
私のお気に入りの店を知る由もないのだ。
ちょっとだけ優越感。

でも、誰かのそういうお気に入りを
知らずに生きている、とも言える。

それぞれの場所で、
それぞれの好きがあれば、良いのだ。

住んでいるところを好きになるって、
自己肯定にも繋がる気がする。

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