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チョコレート界の王者ジャン=ポール・エヴァン様万歳!

ジャン=ポール・エヴァン。

この名前を耳にしただけで、ドキがムネムネ…じゃなかった、胸がドキドキします。

世の中には、「え、何それギターリスト?歌手?」とか言い出す人もいるみたいだけれど。
それなりにスイーツに関心のある人に「世界で一番人気のチョコレートのお店ってどこ?」と聞くと、おそらくジャン=ポール・エヴァンをあげる人が多いことでしょう。そういうブランド形成が消費者にしっかりと根付いているんです。

私だって、ジャン=ポール・エヴァンのチョコレートと共に告白なんてされたら、その相手に恋愛感情はなくとも、「私も好きです!(チョコが)」と答えてしまいますよ(ダメ絶対)

本気の気持ちを伝えたい人は、変に気取ったプレゼントを選ぶよりもジャン=ポール・エヴァンのチョコを選びましょう。
あ、本気で謝罪の気持ちを伝えたい時には、このチョコよりもとらやの羊羹の方がおすすめです。

さあ、そんな凄いお店のケーキ。
実は買って帰るのは初めてだったので、その感動を語ります。
チョコレート界トップのブランドは、名前だけじゃない!
実力だって凄いのですよ。

トンカ

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はぁ…もう見た目から美しいです。
全身から香り立つカカオの香りも楽しんでからフォークを入れたい一品!

ケーキってボンボンやタブレットほど香り立たないものが多いですが、これはなかなか良き香りがふんわりと。癒される…!

美味しさのポイントは食感と重厚感ある力強い味わいの2軸。
その最強の武器、矛と盾を掲げた堂々たる立ち姿。
そして高級チョコレートブランドだからこそ持ち得る威圧感。
まさしくチョコレート界のキングを思わせます。

そう思うと、トップのプレートが王冠に見えてきました。
トンカ豆を飴で固めたようなそれは、バキバキッと粗い食感が楽しめます。豆の苦味が強めで、キャラメリゼしたような甘みが苦みを抑え心地よいものに変えてくれます。

このプレートの存在のためにスッとケーキが切れない事を雑音に感じる人もいるかもしれませんが、私はアクセントとして非常に好きです。
このプレートだけで売ってくれたらそれはそれで欲しい。家で食べる別のスイーツにさすなどしても楽しめそうです。

食感素材はこれだけではありません。
一番下の層に、フィアンティーヌかな、トップよりも細かいサクサクがみっちりと詰まっています。

一緒にいた家族から「音めっちゃ鳴ってるね、サクサクしてるの食べなくても伝わる」とまで言われてしまった程!
(やっぱりこういうの聞こえるんですね…。相手の耳にまでは届かないのでは~?とか思ってた)

このフィアンティーヌのサクサク食感は必須!
トップのプレートは、”トンカ”という名を冠したこのケーキの主人公ではあるけれど、たとえ取ってしまっても、ケーキとしては成り立ちます。

しかしこの最下層のサクサクばかりは無いと、ケーキとして成り立ちません。ただの濃厚なチョコクリームになってしまいます。
だから、とても大切な要素。

それにしても、私の考える標準的なサクサクの量より、1.7倍くらいあったような衝撃でした。
プラリネ的な味もしたような気もします。噛む程に、甘みが増していくその感覚、満足感は、ケーキだからこそ味わえるものかと思います。

サクサク好きさんは、一番下の層のためだけにこのケーキを買っても非常に楽しめるかと思います。至福!

とはいえ。いくら食感素材の部分が美味しいとは言ってもね、
やはりジャン=ポール・エヴァンの美味しさの真骨頂を惜しみなく発揮してくるのは、濃厚なチョコクリームの層ですよ。

濃厚、重厚感、力強さ、上品…どんな表現で表せば良い?

こういうケーキって下の方にラズベリーとか入っているのが多いと思います。確かに、このトンカというケーキでもそれは美味しい食べ方の一つかもしれません。うん、間違いなく美味しい。

でも、これは本当にチョコレートだけで勝負してくる。チョコレートの棍棒で殴られたかのような圧倒的カカオ感!
一度こっちを食べてしまえば、もしもラズベリーが入っていたらノイズに感じてしまうかもとさえ思ってしまいました。
心の全てでチョコレートに集中できる。

スポンジの層もあります。多分1層。
上から6層…いや、7層目?
本当に”多分”って言いたくなるくらい、クリームと間違えるくらいしっとりなスポンジなんです。
しかしスポンジならではの良さを殺しているわけではなく、この層があることでクリームの滑らかさやダイレクトなカカオ感はさらに引き立つし、その差が全体の重厚感を更に高めてくれるんです。
もちろん、単なる引き立て役としてのみならず、このスポンジ自身もチョコが染み染みな感じがとても美味しいです。

味わいは純喫茶のマスター自慢なコーヒー。
苦味と酸味のバランスがとても素敵です。
決して酸っぱくはないんですが、綺麗な酸味の印象は確かにある。なんだろう、珈琲のスッキリとした余韻に似ているのかな。

ひと口、もう一口…
至福のひとときはあっという間。
ケーキがなくなってからも暫くは「ほぅ…」と恍惚の境地へ・・・。


さすが、流石ですジャン=ポール・エヴァン。
チョコレート界トップブランドの実力は本物!

偉大な王にひれ伏し、垂れた頭の奥で滅茶苦茶ニヨニヨするようなイメージをしてしまいました(訳:ジャン=ポール・エヴァンのチョコは偉大。美味しすぎた)

はい、美味しいです。超美味しいかったです、ありがとうございます。

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