見出し画像

「ご褒美」だと思って食べると、いっそう美味しくなる魔法〜ご褒美喫茶〜

ご褒美には、ある程度ランクが必要だと思う。

どんな時にご褒美を欲するだろう。
1年の記念日に?
頑張って取り組んでいたことを成し遂げた時?
「出来ない」が「出来る」に変わった時?

勿論そういう時にだってご褒美は欲しいけれど、でもなんだか、ハードルが高い。私は自分に甘いから、いつだってご褒美が欲しい。今日も頑張って生きた、偉い。と言って、自らを激励したい。

画像2

誕生日じゃない日おめでとう的な。
何でもない日を頑張ったぞお疲れ、的な。
そうやって、日々を乗り越えていく。


かといって、毎日5,000円もするようなスイーツで彩るわけではない。
それでは特別な日が特別でなくなってしまう。
”特別”を退屈に感じてしまう世界は、少し怖い。
だから、特別は全力で非日常に変えていく。

画像1

一方で、日常に取り入れるご褒美は、プチ贅沢に。
あえてそれを選ばなければ得られなかったはずの幸せを、自らの意志で掴みに行く。

日常にご褒美文化を持ち込み根付かせたのは、我らがハーゲンダッツとGODIVA様だと思っている。

画像3

はぁぁ、今日も頑張った!
ハーゲンダッツ食べよ♪とか言って、冷凍庫を開けると...

画像4

最っっっ高だ。
冷凍庫から出してから少し待って程よく柔らかくするのが好きなのだけれど、その時間がもどかしい。がっつきたい欲望を抑える。

画像5

小さなチョコ1枚だって、立派にご褒美たりえる。
GODIVAはそのブランド力の強さから、「自分は今、GODIVAを食べている」という事実に滅茶苦茶支えられる。
そうでなくても、GODIVAは美味しい。


先日、スーパーでちょっと良いなというシリーズが登場した。
「幸せのひとくち ご褒美喫茶」

中村屋からの登場。
中村屋のお菓子は結構食べる頻度が高い。
昔、とても良くしてくれた大好きな親戚が東京土産でしばしば買ってきてくれたのだ。地元の秋田でも、西武なんかで実は買えちゃうんだけどね。知らなかったみたいだから、あえて告げずに喜んで食べた。
今はもう会うことができないけれど、中村屋のお菓子を食べると少し、彼女のことが思い出されて。懐かしくなる。

画像6

ところでこの「ご褒美喫茶」、ネーミングがとても素敵だ。
100円程度で買えちゃうから、正直に言ってしまえば、私がご褒美にと買うには少し安い。

仕事帰りのプチ贅沢なんかには、1粒400円程のボンボンショコラだったり、500~700円くらいのケーキを選ぶことが多い。

画像8

画像7

なんだか嫌味っぽいので一応補足すると、私がお金持ちで安いものなんて口にできませんのよオホホホ...なんて言いたいわけでは決してなくて。
趣味へのかけ方の問題だ。
頑張ったご褒美にスマホアプリ等で推しに課金する友人がいるけれど、私は課金をやったことが無い。そういう差。

画像9

チロルチョコもらったりすると、普通に超嬉しいぞ。


ともあれ、100円程度を本当にご褒美と認識することは少ないのだけれど、商品名に「ご褒美」なんてついてると、なんだか凄く自分を褒めている気持ちになる。あと「喫茶」好きだしな…これは喫茶店ブームに乗ってるのか。大変にズルい名前だ。
それとデザインも可愛い。

そんなわけで、発売された5種類を買いそろえてみた。

画像10

ちょこっとレトロな感じ、鮮やかな色と統一感のバランス。
可愛い。

チーズケーキ

画像11

外側はしっかりと焼き込まれたしっとりベイクド生地。
包まれたチーズクリームは、まろやかな甘さと少しの塩気を感じる強い味わい。
モッチリとした舌触りが印象的。
いつかどこかの催事で出会った、ジャガイモをモチモチに丸めて中にチーズのたっぷり入ったやつ。あれみたい。
小ぶりなサイズ感に対する満足度が高い。

画像12

モンブラン

画像13

ホックリとした栗風味のモンブランに、トロリと柔らかな甘い、カスタードのようなマロンクリーム。
食感の対比が大きめで、とろけるマロンクリームがみるみるモンブラン風の生地に溶け広がっていく感覚がたまらなく贅沢だ。

画像14

なんだかとても、可愛い。

アップルパイ

画像15

蜜漬けりんごは想像よりもキレのある酸味が強めに。
ほんのりとシナモンの甘さも香る。
バターたっぷり香る甘いしっとりパイ生地と甘酸っぱくシャキッとした林檎の相性が、とても良い。

画像16

バニラアイスを添えたり追いシナモンをしたら、更にご褒美感がアップして美味しいだろうなあ、なんて考えながら、そのままモグモグする。

ガトーショコラ

画像17

1本を1人で食べるには多いよな…みたいな、あの濃厚チョコテリーヌをお一人様サイズに!
底だけ薄くフワフワのスポンジに、あとはズッシリのチョコ。
チョコを存分に楽しめる、丸ごとチョコなスイーツだ。
「ほろ苦さ」とか「甘さ」のバランスについて語るべきなのか…とにかくひたすらに、チョコだった。満足。

画像18

シンプルだからこそ、アイスやベリーを添えたり、アレンジの幅も広がりそうだ。

レーズンガトー

画像19

分厚めのホックリとしたサブレ生地は、どこか和菓子的。ラム酒の香りが良いクリームはとろりと柔らかく、コロンと入ったレーズンのアクセントが際立つ。
シリーズの中でも、特に夜に味わいたい。
そんな、大人のご褒美だ。

画像20

ちなみに私は、赤ワインを片手に食べた。
だって、ラム酒だもの。レーズンだもの。
絶対合うじゃん。


ふぅ。
食べる時に「ご褒美だ」と思って開封するのが贅沢な気持ちだ。
全部食べた後、なんだか嬉しくなっちゃって。
撮った写真をまとめてみた。

画像21

え、めっちゃ可愛くない?
ポストカードにして飾りたい。
Twitterを見ていたら、「デザインが可愛いからスマホケースにして欲しい」みたいなことを書いてる人もいた。

よかった、私の感じた「可愛い」は、他の人も感じているらしい。


「ご褒美」と思って食べるスイーツは、いっそう美味しかった。
味の「美味しい」はもちろん大事。
加えて、その世界観やコンセプト、それを軸としたデザインや言葉。そういうものに素直に翻弄されながら、日々のプチ贅沢なスイーツを楽しんでいく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?