親子喧嘩と警察介入
4児の母で、臨床心理士、公認心理師、看護師のゆるりです。
台風の影響で、雨足が強かった午前から、照り付ける太陽と蒸し暑さの午後。そして、まだまだ夏休み真っ最中ですね。
蒸し暑い毎日、休みといっても気晴らしにどこにも行けず、ひたすらステイホームな方が多いのでは?
子どもがうちにいるだけで、親は日々の世話に手が回らず負担も大きいですが、子どもたちもなかなかストレスフルな暮らしを強いられてます。
で、そろそろタイトルに触れていこうかと思いますが
大喧嘩したことあります?
うちはしょっちゅう、大喧嘩ありました。ほぼ父親VS娘
娘から警察呼ばれたこともあるし、娘は自分で学校に訴えて児童相談所に保護されたこともあります(本意ではなかったのですが虐待だといった以上そういう処遇になってしまいます)
ネットニュースでは、塾をさぼったから娘の顔を殴った父親
部屋が散らかっていると注意したら、息子がなめた顔したからお尻を蹴った父親
娘はコンビニ駆けこんで助けを求め父親が逮捕
息子のほうは自分で110番して、父親が傷害で逮捕
駆け付けた警察も、その場に父親がいて、話を聞いて事実を認めたら逮捕せざるを得ません。家庭の中であっても、「逮捕」はあり得るんです。
ニュースを読んだ人は、
「しつけに鉄拳制裁も必要だ!」
「たったこれくらいで警察を呼ぶなんて!」
子育てには暴力はつきもので、身体的苦痛を与えてもよいかの如く言う人もいる。でも中には、「昔とはちがうんだから、手を出してはいけない」という人ももちろんいる。
家は、すでに19歳で一人暮らしをさせ、摩擦が起こらないように距離をとってます。繰り返し起こる喧嘩や対立への介入に、警察を呼ぶことはアリだという立場をとっています。
家族の中であっても、暴力は絶対許されません。暴力は犯罪です。
それゆえ、激しい暴力(ものを投げる、壊す、脅すなど含)が止めようもなり限りは一緒に暮らせないとの判断。
家庭のなかでおこる問題に公的権力を使うことに対して、違和感を持たれる方もいるでしょうが、家族だからこそ、第三者を介さなければ困難なのです。
自分は虐待という気持ちではなく、子どもを大切に思っているから殴る
これは間違っています。
大切に思うなら、暴力は 「ダメ、絶対」
親という絶対権力から子どもが逃れるのは厳しいし、うちもそれを繰り返し、次第に関係は悪化していきました。
そして、最初は父親対娘から、娘対母親へと家庭の中で「弱いほう」へシフトしていきます。一人暮らしさせたきっかけも、私自身への娘の暴力が原因で、流血事件になったのが決定打でした。
暴力は相手を支配するための手段です。塾をさぼることも、部屋を片付けないのもいけないことではありますが、だからといって、殴って蹴っていうことを聞かせるのは間違っています。
それは、犯罪なのです。
しつけといって、結果的に虐待して殺してしまう親もいます。
暴力は必ずエスカレートします。そして、世代間連鎖を起こします。
もし、これを読んだ親がいれば、今すぐ手を挙げることをやめましょう。
何度も言いますが、暴力は犯罪です。
逮捕もされます。傷害罪で子どもに訴えられたらつかまりますよ。
愛情やしつけの名のもとに、やっていい暴力はありません。
どうしてもやめられないとき、あなたが患者として治療するか、子どもと距離をとることも検討してください。
体の傷は、心の傷。
やられた子どもは一生親を許さないかもしれません。そして、将来あなたの息子は他者に暴力をふるいます。娘は、暴力を振るわれるようになります。
子どもたちも、親を逮捕させる気なんて最初はないかもしれません。
でも。
手を挙げる親は、法的に裁かれます。
警察を呼んでいいのです。
命を落とす前に。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?