『ビジョナリー・カンパニー』から読み盗った3つのこと
みなさん、こんにちは。
今回は星野リゾートの教科書のひとつである『ビジョナリー・カンパニー』から読み盗りました。(「能動的な読書」を目指しておりますので、「読み盗(と)る」というアグレッシブな言葉を使わせてもらっています。)
では、本書の概要と読み盗った3つのことを書いていきます。
本書の概要
まず、ビジョナリーカンパニーの定義を引用します。
ビジョナリー・カンパニーとはなんだろうか。ビジョンを持っている企業、未来志向の企業、先見的な企業であり、業界で卓越した企業、同業他社の間で広く尊敬を集め、大きなインパクトを世界に与え続けてきた企業である。
有力企業のCEOへのアンケートや企業の歴史をもとに、条件を満たす18の企業(P&G・3M・フォードなど)を「ビジョナリー・カンパニー」としています。また、商品や市場の類似性を考えて「比較対象企業」を定めています。本書は「ビジョナリー・カンパニー」と「比較対象企業」を分析することで「時代を超える生存の原則」を導き出した本です。
「時代を超える生存の原則」は以下の四つです。
一、 時を告げる予言者になるな。時計をつくる設計者になれ。
二、 「ANDの才能」を重視しよう。
三、 基本理念を維持し、進歩を促す。
四、 一貫性を追求しよう。
二、「ANDの才能」は「アンド(&)の才能」のことで、「どちらかを選ぶのではなく両方を活かす才能」のことです。
では、『ビジョナリー・カンパニー』から読み盗った3つのことを書いていきます。
まず1つ目は、
①自分の頭で考える
ということです。
著者らは詳細なデータを比較し、緻密に分析した結果をこの本にまとめています。しかし、データや結果を鵜呑みにしてはいけないと警告しています。
わたしたちの調査結果をなんの疑いもなく、やみくもに受け入れる読者よりも、考えに考えを重ねた結果、調査結果を否定する読者を、わたしたちは歓迎する。データはあくまでデータである。判断を下し、審判を下すのは、ひとりひとりの読者である。
データや調査は必要だが、最終的には自分の頭で考えるべし と読み盗りました。
続いて2つ目は、
②小さく始める
ということです。
「進歩を促すにあたって学ぶべき5つの教訓」が紹介されています。
一 「試してみよう。なるべく早く」
二 「誤りは必ずあることを認める」
三 「小さな一歩を踏み出す」
四 「社員に必要なだけの自由を与えよう」
五 「重要なのは仕組みである。着実に時を刻む時計をつくるべきだ」
これら5つは「習慣化」の教訓とも言えるかもと思いました。ブレイクスルー佐々木さんの「習慣化」についての動画をシェアいたします。
進歩するためにも、習慣化するためにも、小さく始めるべし と読み盗りました。
最後に3つ目は、
③常に今を出発点とする
ということです。
第9章「決して満足しない」の最後に「黒帯の寓話」が紹介されています。長年の修行した黒帯目前の武道家とその師範のお話です。
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師範:「黒帯の本当の意味とはなんじゃろか?」
武道家:「旅の終わりです。これまでの修行に対するご褒美です。」
師範:「まだまだ。一年後にまた来なさい。」
<<<<< 一年後 >>>>>
師範:「黒帯の本当の意味とはなんじゃろか?」
武道家:「武道で卓越した技を持ち、頂上に達した証です。」
師範:「まだまだ。一年後にまた来なさい。」
<<<<< さらに一年後 >>>>>
師範:「黒帯の本当の意味とはなんじゃろか?」
武道家:「黒帯は出発点です。終わることのない旅の出発点です。」
師範:「よかろう。修行はこれから始まるのじゃ。」
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なんだか好きなお話でした。
終わりや上限は自分で決めがちだから、常に今を出発点とするべし と読み盗りました。
まとめ
『ビジョナリー・カンパニー』から読み盗った3つのこと
① データや調査は必要だが、最終的には自分の頭で考えること
② 進歩するためにも、習慣化するためにも、小さく始めること
③ 終わりや上限は自分で決めがちだから、常に今を出発点とすること
次回は『ニューポジショニングの法則』(ジャック・トラウト 著) から読み盗ってみます。
最後までお付き合いいただいて
ありがとうございました。
では、またです。
貴重なお時間をありがとうございます。よき時間となりますように。