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『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 基本編』から読み盗った3つのこと

みなさん、こんにちは。

今回は星野リゾートの教科書のひとつである『コトラーのマーケティング・マネジメント 基本編』を読んでみようと思っていましたが、改訂版として出版されていた『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 基本編』から読み盗りました。(「能動的な読書」を目指しておりますので、「読み盗(と)る」というアグレッシブな言葉を使わせてもらっています。)

では、本書の概要読み盗った3つのことを書いてみます。

本書の概要

著者のフィリップ・コトラーは、マーケティングの世界的権威のひとりで、本書はマーケティングについて体系的かつ実践的にまとめられています。

マーケティング・マネジメント」とは何かについて以下のように説明されています。

本書ではマーケティング・マネジメントを「ターゲット市場を選択し、優れた顧客価値を創造し、提供し、伝達することによって、顧客を獲得し、維持し、育てていく技術および科学」と考える。

市場や顧客は感情論ではなく論理的に説明できるということだと思います。

本書は、大きく7つのパートに分かれています。各パートのタイトルとキーワードを書いてみます。

第1部:マーケティング・マネジメントの理解
 キーワード
:定義 / コンセプト / 計画 / 戦略 / 評価
第2部:顧客との関係構築
 キーワード:顧客満足度 / 生涯価値 / 消費者行動 / セグメント / ターゲット
第3部:強いブランドの確立
 キーワード:ブランド・エクイティ / ブランド・ポートフォリオ / ポジショニング / 差別化
第4部:市場提供物の形成
 キーワード:製品戦略 / 消費者採用プロセス / サービスの設計 / 価格設定
第5部:価値の提供
 キーワード:バリュー・ネットワーク / チャネル / マーケット・ロジスティクス
第6部:価値の伝達
 キーワード:マス・コミュニケーション / ダイレクト・マーケティング / インタラクティブ・マーケティング / セールス・フォース
第7部:長期的成長の実現
 キーワード:グローバル・マーケティング / インターナル・マーケティング / コントロール

概要はこんな感じかと思います。


続いて『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント』から読み盗った3つのことを書いていきます。

プアイングリッシュでコミュニケーションをとること

「異文化間マーケティング」と題されたコラムで以下のような文章が書かれています。

基本的に、人類はみな同じではない。このことは、文化の国境を越えたマーケティング・スキルを磨くうえで心に留めておくべき大前提である。(中略)何よりも、自分の行動や態度を相手の文化に合わせる柔軟性が求められる。

情報伝達手段・移動手段が進歩することで、人類の活動の幅は日に日に広くなっていると思います。そのなかで大切になってくるのが「人類はみな同じではない」という考え方だと感じます。

事実上、英語が世界共通言語となっていますが、連合王国で話されている英語とタイで話されている英語は同じものではないと思います。プアイングリッシュを使って、現地語を話せる人と上手くコミュニケーションをとることが重要と考えています。


続いて2つ目です。

わからないことはすぐに調べること

あんまり役立たないことかもしれませんが、本書の中で一番衝撃的だったのが、P&GのGがGamble(ギャンブル)のGだということでした。

「あれだけ安定感のある日用品を販売しておいて、ギャンブルて、、、」と思ってしまいましたが、会社を興すときにはそれだけの覚悟が必要だということだと感じます。

==========追記==========
お恥ずかしながら、Pプロクター)もG(ギャンブル)も人名であることを後から知りました。トンチンカンなことを書いてしまったことをお詫び申し上げます。
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そして、略称だけ知っていてもそのままにしていることって、他にも結構あるなと思ったので、調べたものを箇条書きでまとめておきます。

AGF:(コーヒーギフトで知られる会社)
Ajinomoto General Fruits 味の素ゼネラルフルーツ 株式会社
ゼネラルフルーツというアメリカの会社との合併でこうなったそうです。

==========追記==========
またまたお恥ずかしながら、AGFは「味の素ゼネラルフルーツ」ではなく、正しくは「味の素ゼネラルフーヅ」の略称でした。誤った内容とお伝えしてしまったことを心からお詫び申し上げます。ハルさん、ご指摘いただきありがとうございました。
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BMW:(ドイツの自動車会社)
Bayerische Motoren Werke バイエルン発動機製造 株式会社
バイエルンのBで、Motorenはエンジン、Werkeは工場・製造所という意味だそうです。

AAA:(日本の音楽グループ)
Atack All Around  すべてのことに挑戦する

調べてみて予想以上にワクワクしたので、わからないことはすぐに調べることを習慣づけたく思います。


では最後3つ目です。

③魅力的なウェブサイトに求められる7つのC

言うまでもなく、ネットの重要性は高まる一方だと思います。発行から10年以上経過した今も十分に的を得ていると感じた「魅力的なウェブサイトに求められる7つのC」をご紹介します。

コンテクスト(Context):レイアウトとデザイン
コンテンツ(Content):サイトに盛り込むテキスト、画像、音、ビデオ
コミュニティ(Community):ユーザー間のコミュニケーションをいかに可能にしているか
カスタマイゼーション(Customization):ユーザーごとに自動的に合わせられるサイトかあるいはユーザーがサイトをパーソナライズできるようになっているか
コミュニケーション(Communication):サイトからユーザーへ、ユーザーからサイトへ、あるいは双方向のコミュニケーションが可能か
コネクション(Connection):サイトがどの程度他のサイトとリンクしているか
コマース(Commerce):商取引が可能か

以前noteの深津さんが、プロダクトづくりの極意について、ひとつの生態系としてうまく回るかどうかを大切にしているというお話をされていました。(リンクの動画で28:15くらいからの話です。)個人的にとても楽しめました。お時間あれば、ぜひご覧くださいませ。

このお話の中でも「コミュニティ」について触れられていますが、noteはまさに上記7つのCをバランスよく満たしているウェブサイトであると感じます。(だからこうして利用させていただいているということで、いつもありがとうございます。)

まとめ

『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 基本編』から読み盗った3つのこと

① プアイングリッシュで現地語を話せる人とコミュニケーションをとること
② わからないことはすぐに調べること
③ ひとつの生態系としてうまく回るかを大切にすること


次回は『やまぼうし』(星野嘉助 著) から読み盗ってみます。

最後までお付き合いいただいて
ありがとうございました。
では、またです。


貴重なお時間をありがとうございます。よき時間となりますように。