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『サービス・リーダーシップとは何か』から読み盗った3つのこと

みなさん、こんにちは。

今回は星野リゾートの教科書のひとつである『サービス・リーダーシップとは何か』から読み盗りました。(「能動的な読書」を目指しておりますので、「読み盗(と)る」というアグレッシブな言葉を使わせてもらっています。)

では、本書の概要読み盗った3つのことを書いていきます。

本書の概要

著者は、アメリカの高級デパートで、パートから副社長まで昇り詰めたゴリゴリの叩き上げの人です。本書は全7章にわたって、顧客満足度・人材採用・IT戦略などが網羅的にまとめられています。

この本の軸となっている「リーダーシップ」についてキーセンテンスを引用します。

リーダーシップとは、人に命令することではない。
組織の階段を上っていくことでもない。
自分の一番よいところを引き出すこと、自分のまわりに、人々がのびのびと成長できるような空間を、つくってあげることだ。

この文が本書のエッセンスだと思います。

またこの文を読んだときに「羊飼い型のリーダーシップ」という単語と結び付きました。少し逸れますが言わんとしていることは同じかと思いますので、関連動画をシェアいたいます。個人的に、24:16あたりからの小林りんさんの「頼ること」のお話が響きました。


では、話を戻します。

今回は、関係性の3ステップ(①エクスチェンジ (Exchange)→②エンハンス (Enhance)→③エンゲージ (Engage))をまとめました。

① エクスチェンジ (Exchange)

<労働者⇔経営者>最低限のことだけする関係
<顧客⇔業者>お支払いいただいた分だけご提供しますの関係

エクスチェンジの段階は、野球で例えると「まだ一塁の段階」だと著者は述べています。

「この段階に留まっていてはいけない」「次の塁を目指して行動していかなければ得点(同僚や顧客からの信頼を獲得)することはできない」

ということだと思います。


では、次の段階「エンハンス」をまとめます。

②エンハンス (Enhance)

<労働者⇔経営者>どちらかが歩み寄っている関係
<顧客⇔業者>ここまでならご提供できますの関係

エンハンスの段階を野球で例えると「二塁もしくは三塁に進んだ段階」ということかなと思います。

ここで重要なのは、一塁から二塁、三塁へと進塁したように、行動を続ければ必ず得点できる同僚や顧客からの信頼を獲得できる)ということだと思います。


最後に、目指すべき段階「エンゲージ」をまとめます。

③エンゲージ (Engage)

<労働者⇔経営者>労働者と経営者が一体化している関係
<顧客⇔業者>何でもおっしゃってくださいの関係

私見ですが、関係は一つの要素で構築されるものではないと思っています。関係を構築する無限の要素の中で、選び選ばれる関係のもの、可能性を開拓していく関係のもの、交換するだけの関係のもの、がグラデーションになっていて、選び選ばれる関係を築くために「可能性を開拓していきましょう」という話ではないかと思います。

まとめ

『サービス・リーダーシップとは何か』から読み盗った3つのこと

① 顧客との関係性は、交換するだけの関係 ⇒ 可能性を開拓していく関係 ⇒ 選び選ばれる関係 の3段階で進化すること
② 行動を続ければ必ず顧客からの信頼を得ることができること
③ 選び選ばれる関係を築くためには、可能性を開拓し続ける必要があること


次回は『戦略サファリ』(ヘンリー・ミンツバーグ、ジョセフ・ランペル、ブルース・アルストランド 著) から読み盗ってみます。

最後までお付き合いいただいて
ありがとうございました。
では、またです。


貴重なお時間をありがとうございます。よき時間となりますように。