『ブランド・ポートフォリオ戦略』から読み盗った3つのこと
みなさん、こんにちは。
今回は星野リゾートの教科書のひとつである『ブランドポートフォリオ戦略』から読み盗りました。(「能動的な読書」を目指しておりますので、「読み盗(と)る」というアグレッシブな言葉を使わせてもらっています。)
では、本書の概要と読み盗った3つのことを書いていきます。
本書の概要
著者のデービッド・A・アーカーはマーケティングの専門家で、ブランド理論の第一人者です。タイトルの『ブランド・ポートフォリオ戦略』を以下のように定義しています。
ブランドポートフォリオ戦略(brand portfolio strategy)とは、ポートフォリオの構造とそのブランドの範囲・役割・相互関係を明確にするものだ。その目標はポートフォリオにシナジー、レバレッジ効果、明確さを持たせ、関連性があり、差別化され、活力あるブランドを創造することである。
全10章にわたって、インテル、ディズニー、マリオット、ユニリーバなど名だたる企業の具体例をもとに構成されています。
では、『ブランド・ポートフォリオ戦略』から読み盗った3つのことを書いていきます。
まず一つ目は、
① 「インテル、入ってない」のもある
ということです。
予算1億ドルを注いだ『インテル入ってる!プログラム』。その内容は「もっとインテルのロゴを貼ってもらおう」というものでした。このプログラムを成功させるために、インテルはある作戦を立てます。それは、
「御社の製品にうちのロゴを貼ってくれたら、補助金出しますよ」
というものでした。しかし、その代わり、
「他社さんのマイクロプロセッサを入れた製品にサブブランドをつけてもらえますか」
という条件をプラスしました。☝この条件が「おもしろい」と感じました。
たしかに、「インテル、入ってる」のと「インテル入ってない」のとで差別化することで、「インテル、入ってる!」が活きてくると思います。実際、このプログラムを契機にインテルはCPUシェア率約80%の世界最強の半導体メーカーになっています。
「インテル、入ってない」のもあるからこそ差別化できる と読み盗りました。
(((ちなみになんですが、「インテル、入ってる!」は日本語が先だそうです。私はこれまで、「インテル、入ってる!って訳した人天才やな」ってずっと思っていました。笑)))
続いて二つ目は、
② 名前を変えてもイメージは変わらない
ということです。
「新しい名前に対する3つの錯覚」が紹介されています。
① 名前の変更そのもので連想も変わる
② 好ましい連想を持ちつつグローバルに通用する新しい名前を見つけることができる
③ 理にかなった予算のもとにブランド・エクイティを新しい名前に移転できる
「名前を変えればイメージを一新できる」という強い思い込みがあるということかなと思います。
名前を変えてもイメージは変わらない と読み盗りました。
最後三つ目は、
③ 差別化しなければ、消え去るのみ
ということです。
第9章の始めに紹介されているのが、この言葉です。
「差別化しなければ、消え去るのみ」 ー トム・ピーターズ ー
関連動画として、教育界のさだまさしこと藤原和博さんの動画をシェアいたします。「100万人に1人」がキーワードになっています。
差別化しなければ、消え去るのみだから、まず1/100(百分の一)を目指すべし と読み盗りました。
まとめ
『ブランド・ポートフォリオ戦略』から読み盗った3つのこと
① 「インテル、入ってない」のもあるからこそ差別化できること
② 名前を変えてもイメージは変わらないこと
③ まず1/100(百分の一)を目指してみること
次回は『サービス・リーダーシップとは何か』(ベッツィ・サンダース 著) から読み盗ってみます。
最後までお付き合いいただいて
ありがとうございました。
では、またです。
貴重なお時間をありがとうございます。よき時間となりますように。