🇰🇭📷: カン違いのサンライズツアー :: アンコールワット
撮影に行く時、一番嫌いなのが『ツアー』というやつ。
拘束されるから。だから本気で撮影に行くときはいつも一人。
友人、知人やカメラ仲間との撮影でも、最初から撮影放棄。
自身が拘束されるツアーは大敵なんだけど、そんなツアーでもキータンが喜んで参加した企画がある。
アンコールワットの朝日を見るツアー。
これのどこが良いかって?
朝暗いうちに現地に行って朝日を見ましょう、後は現地解散、勝手にやってね。 という、旅行会社にとっては本当に"朝飯前"の一稼ぎツアーな訳で、キータンにとっては拘束感が限りなくゼロのツアー。初めて「ツアー」とウインウインの関係になれた。
前置きが長くなった。
まだ暗い内にアンコールワットの長い石畳をみんなでゾロゾロ進み、所定の位置で待機。人がいっぱい居るのは判っているんだけど、真っ暗なので顔も判別出来ない状態。
しばし待つと、漸く東の空が限りなく黒に近い紺色になってきた。
さて、ここで大いなる疑問と不安が発生。
アンコールワットって、3つの塔があって、その真ん中が一番高く、左右が低くなっている。要するに三角形。
キータンは当然、真ん中の一番高い塔の上に太陽があがるイメージでツアーに参加したんだけど、でも、ホントにそうなの? という不安が心を占領した。
で、左どなりの人に聞いてみた。中国のお姉さんだった。彼女によると、
「当然、中央に昇ってくると思うわ」との回答。
さらにその後ろの人に聞いてみたら英語を話す欧米のお姉さん。彼女も同じような回答。
そした右から日本語のおじさんが曰く、
「いやいや、どこに太陽が昇っても大丈夫ですよ。フォトショップでどうにでもなります・・」
うーん ! この回答には困惑した。
フォトショ云々は、当時の仕事で使っていたし、パソコン教室でも教えていた。
最初からその路線ならば、お金と時間と労力かけてわざわざアンコールワットまで来ない。いっくらでも奇想天外な画像作るんだけど、と心で思っても口には出せず、適当な相づちで終わらせた。
キータンの中では、レタッチで創られた絵よりも、実際の写真の方がプライオリティ高いわけで、貴重なのだ。
そんな会話をしている内に空はオレンジ色に染まりつつ・・まさに朝日が昇る瀬戸際。
そして・・はぁ~~!! 結局朝日が昇ったのは、全く明後日の所。
3つの塔のどこにも擦りもしなかった。
確か、ツアーのパンフレットの写真には、中心の塔の上に朝日があったんだけど・・・
現地の人に聞いたら、そんな朝日は1月から3月くらいでないと見ることが出来ない、との事。
半分パンフレットにダマされた感もあるが、なんせ格安ツアーだし・・まぁ、そんなもんだよね。
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