【詩】僕の席
二つ並んだ机
君の隣で横を向けなくて
前ばかり見ているから
勉強熱心に見えたのかな
からかうことすらできなくて
無口になってしまっていただけなのに
周りみたいに強く接することができないだけなのに
「優しいんだね」なんて言わないで
自分が君に振り向いてもらうことのできる人間だと
勘違いしてしまいそうで怖いんだ
二つ並んだ机
君の隣で横を向けなくて
気持ちばっかり君の方を見ていた
校舎の中でどうしようもなく
今のこの席が特別な場所だった
君の隣に置かれた
ただひとつの僕の席
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