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【4分で読める】FTMとは何なのか? その意味についてわかりやすく解説します
皆様こんにちは。クロルと申します。
今回は、FTMとは何のことなのかについて簡単に解説します。
FTMの意味
FTMとは、出生時の体は女性、性自認は男性の人のことです。FTMは英語でFemale to Maleといい、FTMはその略称です。
反対に、出生時の体は男性、性自認が女性の人はMTF(Male to Female)と呼びます。
性自認とは
性自認とは、自己が認識している性別のことです。性同一性またはジェンダーアイデンティティ(Gender identity)とも呼ばれます。
性自認は男性と女性だけでなく、無性別や中性等、様々あります。
トランスジェンダーの判断基準
※ここからは専門的な内容が入ってきます。興味が無い方は読み飛ばしてもOKです。
トランスジェンダーとは
FTM、MTFの人をトランスジェンダー(性別不合)と呼びます。
トランスジェンダーとは、出生時の性別と自認する性別が一致せず、“持続的”に違和感がある状態のことです。
性別不合の他にも、
・性別違和(Gender Dysphoria)
・性同一性障害(Gender Identity Disorder、通称…GID)
という名称もあります。
しかし、性同一性障害はトランスジェンダーが精神障害だと考えられていた時代の呼び名です。トランスジェンダーは精神の病ではありません。性同一性障害という呼称は人によっては不快感を伴う名称なので、使用する際は注意しましょう。
2019年、WHOはトランスジェンダーを「精神障害」から「性の健康に関連する状態」に変更しました。
日本医学界では、呼び名が性別不合(Gender Incongruence)で統一されつつあります。
※2023年5月現在ではまだ統一が確定してませんので、呼び名が変わる可能性もあります。
ちなみに
性別違和は2013年に性同一性障害をDSMー5によって変更した後の名称なので、性別不合とは扱いが異なります。性別違和は性別不合になる前の名称です。精神疾患の類になるので、性同一性障害同等、使い所は慎重に。
トランスジェンダーの診断
FTM、MTFの診断は、
・精神科医
・泌尿器科医
・産婦人科医
・形成外科医
上記の医師で構成された医療チームが作られ、その医師達による会議で診断を行います。
必要によって小児科医、内分泌専門医も加わります
多くの人はたった一人の医師が判断すると勘違いしていますが、日本では十分な知識を持った複数の医師と心理関係の専門家で会議をしています。
詳しく知りたい方はガイドラインを見てください。
戸籍変更までの苦労
1965年のブルーボーイ事件の後、日本では診断をより厳格化しました。
診断まで至るには相応の時間とお金がかかります。戸籍変更までとなると、3年以上の時間と約600万の手術代と治療費が必要になります。
手術が終わっても、ホルモン治療は一生しなければならないので、一生で費用は1000万以上かかります。
現代では性自認が理解されない
現在の日本の世論は性自認と自称の区別が曖昧になっています。
原因は性自認と自称の違いが理解されていないからです。ウェブ上では、トランスジェンダーは批判される傾向にあります。
しかし、トランスジェンダーは上記の通り、多くの専門知識を持った医師が診断を下します。診断後も戸籍変更まで膨大な時間と費用がかかります。
トランスジェンダーは妄想でも虚言でもありません。私達は本来の性別に戻りたいだけです。
終わりに
最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。
セクシャルマイノリティが理解される時代はまだ遠いようです。けれど、この記事が1人でも多くの人の目に届き、理解が深まると良いなあと思います。
皆様の未来の幸多きことを祈っております。それでは。