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〜フランスの職業学士について〜

今日はフランスの学士課程である職業学士についてお話ししようと思います♬

職業学士とは?


ところで職業学士という学位はご存知でしょうか?
職業学士とは、
フランス語で(Licence professionnelle)と言います。
内容としては
✔︎1年制の職業訓練専用の学士課程 (通常は3年で学士卒業です)
✔︎スタージュ(インターンシップ3か月~半年)が卒業要件必須
✔︎就職するための実践的なおかつ専門的知識をを高めるプログラム

通常、学士(日本の4年制)卒業した後にさらに1年間専門的に学べる学士課程です。なので大学に行っていない人や学士で学んだ分野と全く違う分野の専門学士には入ることは出来ません。
要するに、外国語学部卒業の人が理系の学部の職業学士には入ることが出来ないということです。
私の場合は外国語学部卒業で観光学部に関係する学部でしたので入学することが出来ました。(入学要件は各大学参照)

~職業学士の利点・不利点について~


➕いい点
✔︎1年で卒業できて、就職できる可能性がある
✔︎卒業後、就職活動の為のビザが申請できる
✔︎スタージュが必須なので経験を積むには最適

✔︎大学と企業や国の機関(観光局や市役所)との共同のプロジェクトに授業の一環として参加できるのでプロフェッショナルな訓練が可能。(プログラムは大学によっても異なります。)
✔︎専門学士は20人しかどこの大学も採用していないため、少人数でいつも同じクラスメイト達と授業を受けるので友達ができやすい。

✔︎職業訓練目的の学士の為グループワークが多く、クラスメイトと一緒にスキルを一緒に高めていくことが出来る。

✔︎専門学士なので、普通の学士課程とは違い、ほとんどの授業は外部からくる人が先生となって授業をしに来ます。例えば、観光局のディレクター、旅行会社の社長、遊園地のマーケティング課、水族館の観光プロモーション課の人など、実際にその分野で働いている人たちが授業をしてくれるので
かなり実践的なスキルやノウハウを身に付けることが出来る。
✔︎院に行くには難しい場合、職業学士で勉強してから大学院に挑戦することも出来る

➖ネガティブな点
✔︎学士で勉強した分野でないと進めない。(BTSの学位や大卒である必要有)
✔︎採用の枠が20人程度しかないので狭き門であり、外国人にはさらに入学が難しい場合がある。(私の場合は1校目受験でその場で合格通知を頂いたため難易度に関しては分かりません)

✔︎職業学士はあくまで学士号の一つなのでBac+3大卒である
 (Bac+5 修士レベルにこだわらないのではあれば問題なし)

✔︎教授がそもそも大学の先生ではなく、企業の人なので難しすぎる。教授法など学んでいる大学の教授とは違い、授業の仕方や説明の仕方があまり上手ではない場合がある。
そしてフランス人の学生でもついていくのが大変。企業の方は、その分野に通ずる方で教えるレベルが高すぎて、フランス人学生でもついていくのが大変な場合がある。(先生の運にもよります...)

✔︎半年しか大学がないため、10時間や15時間で終わる授業があり
次から次へと教科が変わり、もちろん試験の数も増えていき地獄のような忙しさになる。時には13個課題を2週間で仕上げるなどスパルタ形式。

✔︎入学した時点からインターンシップ探しをしないとならず、働きたい職種を決めなければならない=やりたい事がはっきりとない人はかなり大変。
専攻分野が好きでないとつづけるのは難しいということになります。。。。

以下が職業学士に行くにあたっての利点、不利点です。
私自身観光が好きで進学しましたが、かなり大変な面もありましたので、包み隠さずデメリットもシェアさせて頂きます。(機会があれば授業に関しても詳しく書きたいと思います。

職業学士に進んだ理由


私がなぜ職業学士を選んだのかというと
1年で卒業できる尚且つ、企業の方が先生となって授業をしてくれ
観光分野に携わる人から直接アドバイスやスキルを教わることが出来ることと企業とのプロジェクトに参加したりでき、在学しながらも職業訓練ができるからです。

また実践的なスキルを半年学んだ後に、インターンシップで実際に企業で働くこともでき、1年という短期間で学位を取得できるので魅力を感じ進学致しました。

私は日本の大学を卒業している中また大学院へ進まず学士に進んだのかというと...
フランスでは大学院へ進学しても就職が出来ない現状があります。
そんな現状がある中、2年もかけて勉強するメリットは自分自身には感じられず大学院での研究よりもより就職に特化した訓練が受けられる勉強がしたかったからです。

以上簡単に説明させていただきました。

出願方法と必要書類についてもシェアする機会があればしたいと思います♪
最後まで読んで頂きありがとうございます。


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