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マスターに嫉妬

古ぼけた雑居ビルに、ぼくたちのお気に入りの店がある。夜だけ営業している店だから、なかなか行けないけれど、たまに運良く行くことができると実家に戻ったような気分になる。
仕事の愚痴を言うと、マスターが、そんなものだ、と言うようなアドバイスのような、アドバイスでは無いような言葉をくれる。普段彼女に対して言わないようなこともマスターには相談していて、いつも隣でそれを聞いている彼女はちょっと嫉妬している。マスターはただのおっさんなのにこんなことで嫉妬されちゃかなわない。

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