湯を沸かすほどの熱い愛

タイトルにセンスを感じます。

ちなみに、恋愛映画ではなく、家族映画です。
宮沢りえが余命幾ばくもない母親を演じています。いかにも薄幸そうなイメージがぴったりです。と言いたいところですが、少し違う。
宮沢りえが弱っていくのは事実ですが、今回の役どころは肝っ玉母さんです。自分が生きている間にできることを全部しておこう。自分がいなくなってもみんなが困らないようにしておこう、と奮闘する。

個人的にはあまりストーリーは問題ではないと感じました。
むしろ、宮沢りえやオダギリジョーといった俳優陣が、それぞれのキャラクターを愛情を持って演じた。それこそ、俳優からキャラクターへの「湯を沸かすほどの熱い愛」を感じました。

どこかに蒼井優やリリー・フランキーがちょろっと出てくるんじゃないか。そういう方向性の映画が好きな人は、観てみたらいいと思います。