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ドニー・ダーコ

傑作。
想像力が現実に打ち勝つという驚異的なメッセージ。
ジェイク・ギレンホールが頭のおかしい高校生を好演。
恋人役のジェナ・マローンもすばらしい美少女ぶりを発揮している。

高校生のドニー・ダーコは、両親とともに暮らしている。兄弟は大学を目指す姉とダンスの上手い妹がいる。
ドニーはフランクというウサギ男に世界の終わりまで28日6時間42分12秒だと告げられる。
家に戻ると、家に飛行機のエンジンが直撃していた。

ドニーは精神科医の治療を受けていて、フランクは幻覚の友だちだった。
しかし、ドニーは意外と積極的で、グレッチェンというかわいい恋人ができる。

ある日、道を渡ろうとしていた老婆を車ではねそうになる。そして、「生き物は孤独に死ぬ」と囁かれる。

ドニーは自分なりの正義を行使して、学校を水浸しにしたり、自己啓発の怪しい男の事務所に火をつけて、彼が児童ポルノを収集していたことを警察に発見させたりしていた。
そして、タイムトラベルについて調べていた。
妹がダンスのコンクールに出るために、母親が引率してでかける。
姉がハーバード大学に受かりパーティーをする。
その夜、恋人のグレッチェンが死ぬ。

翌日、ドニーはグレッチェンの死体を車に乗せて、風景のきれいな場所にいった。そこでは空に異様な雲が発生していた。
母親は子どもたちを連れて飛行機で街に戻ってくるところだった。
空が開き、母親の乗った飛行機が飲み込まれる。
エンジンが外れて落下していく。
飛行機のエンジンは、ドニーの家を直撃する。
前半では、家族全員助かったが、今回はドニーが下敷きになって死ぬ。

家族が悲しんでいるところにグレッチェンが通りかかる。
「ドニーと知り合いか?」と尋ねられ、グレッチェンは「違う」と答える。

ドニーは命をかけて時間を戻したのだ。そして、代償としてドニーが死んだ。誰にも感謝もされずに。老婆が言っていた「生き物は孤独に死ぬ」という言葉が効いてくる。
ドニーは人知れず世界を救ったのだ。

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