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『現代短歌新聞』2022年2月号

①「インタビュー 北辻一展氏に聞く」歌人集会賞受賞おめでとうございます!〈どこまでが趣味で、どこからが本格的な芸術活動なのか線引きは曖昧ですが、短歌を趣味だと思ったことはありません。〉多くの歌人が悩むところだろう。
 それで生計を立てているのはごく一部の人たちだけだし、だから趣味なのかと言われると違う。趣味と言われると内心ムッとする。・・・芸術全般に言えることだろう。

②大辻隆弘「子規の仮名改良論」〈(子規は)伝統的なものの良さと、そのなかに潜む矛盾を冷静に見つめ、最小限の労力で、よりよいものを作ろうとする漸進的な改良主義者だった。そこには「最小労力最大効果」を求める効率重視の近代的な意識が窺える。〉子規は仮名の改良も提唱していたのだ。子規の熱い心と冷静な頭脳のバランスがよく分かる文章だ。大辻の評論集『子規への遡行』もオススメの一冊だ。

大辻隆弘 新版『子規への遡行』|川本千栄|note

2022.3.23.~24.Twitterより編集再掲