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『現代短歌』2020年5月号

①「短歌と差別表現」加藤英彦〈短歌は〈私〉性の文学といわれているわりには、自己の内部に潜んでいる差別性とか(…)負の要素と向き合う作品が少ない気がします〉同感。この辺をもっと話して欲しかった。用語の話が多かった。「表現」が論題だから仕方ないのだが。

②川野芽生「幻象録」〈現行の制度やイデオロギーに肯定的であることを「フラット」と呼ぶ語法は、よく目にするものだ。〉中庸のつもりで、自分はフラットだ、と思ったり言ったりしてる人は多いんじゃないかな。今回この川野の文を読んで、それもあるなと思った。

③川野芽生「幻象録」その2〈その政治的理念が表に出されることはないことを気配りとしてまた評価する、そのねじれがわからない。〉表に出されない以上推測するしかない。すると、自分の願望を投影してしまうということが起こりうると思う。

2020.4.23.~24.Twitterより編集再掲