2022年11月3日の朝日新聞より
「明日へのLesson 万葉集」(上原佳久)
〈国民統合のための文学という「必要」が先にあって、後からその条件を満たす特徴が「万葉集」のなかにつくり出されていったというわけだ。〉今日の記事は品田悦一の論をほぼ肯定している。「天皇から庶民まで」という近代的価値付けに疑問を呈する論だ。
令和改元の時に『短歌研究』と『短歌』で品田悦一と中西進の見解が分かれていたが、今日の記事では中西も国民歌集の側面を強調していなかった。むしろどちらも「国際性」の面を強調しているように思えた。
新たな価値付けかも知れない…。私自身は『万葉集の発明』にとても感銘を受けた。また読み直してみたいと思っている本の一つだ。
2022.11.3.Twitterより編集再掲