「本当の欲望」がおしえてくれたこと
この半年、いやそれ以上、似たようなことに悩み続けてきた。
「なんか仕事がうまくいかないなぁ」という感覚がずっとあり、2ヵ月に1回くらいのペースで壮大に落ち込む時期を迎える。
そのたびに対処はしていて、現在地とこれからの方向性を確認。一応納得する。だけど、すぐに揺らいでしまうのだ。「一足飛びに何かを達成するのは無理だから、今できることを着実にやろう」。そう設定したはずの目標が、急に虚しく感じる。頑張れない(結果を出せない)自分への言い訳なのではないか、とまた悩む。
このループにハマると、自分なんかが取材しても迷惑かも……、意味があるのか……的な発想に陥ってしまう。さすがに執筆の最中はそんなことを考えはしないが、気合を入れて書いていた記事がひと段落すると、すかさずやってくる。ただでさえ遅い歩みが、さらにスローダウンする。
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悩んでいると、行動力が鈍るものだ。
定期的に「もういいからとにかく動こう」と半歩くらい踏み出すけれど、早々にエネルギー切れになる。本当にこっちでいいんだっけ? と再びの確認作業。なかなか進まないから、当然結果もついてこない。
悩んでいると、「くすぶりオーラ」が出てしまう(らしい)。
普通に雑談しているつもりが悩み相談のようになってしまい、期せずしていろいろな人から励ましの言葉をもらう。ありがたい提案をいただくこともある。そのときは「よし!頑張るぞ」と思うが、なぜか身体が思うように動かない。
こんなことを繰り返しに繰り返した末(書いていて自分でも呆れる)、最近やっと、この負のループを抜け出しつつあると実感できるようになった。
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きっかけは、何気ない会話の中で「自分の本当の欲望」に気づいたことだった。
ずっと、もっとたくさん記事を書かなくては、いろいろな場所で書いてキャリアを広げなくては、と思っていた。そのために行動できない自分を責めていた。
だけど、私が一番望んでいたことは、記事をもっと多くの人に読んでもらいたい、ということだった。
それは、短期のPVを伸ばすこととはちょっと違っていて(もちろん記事公開直後のPVも欲しいけれど)、必要な人に届けられる記事を書くこと。そして、長く読んでもらえるように記事を育てていくことだ。
読んでくれた人と交流できたら、なおうれしい。そうやって、オルタナティブな実践を盛り上げて、微力でも何かしらの貢献をしていきたい。それが私の「やりたいこと」なのだ。
今後記事を書く場所を広げることは必要だけれど、それだけが急務! ではなかった(そこに全力投球しなければ、と思っていた)。だから動きが鈍かったのだなぁ、とやっと自覚した。
まあ、「記事を育てる」こともなかなかハードルが高いし、SNSの拡散が得意なわけでもない。でもそれが自分の欲望、本当の望みと知ったら、肩の力がふっと抜けた。試行錯誤してやっていけばいいか、と自然に思えた。
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実は最近、SNSやWEBで過去に書いた記事が、立て続けに紹介されているのを目撃した。企画から取材・執筆まで、一生懸命向き合い、心を込めて書いた記事を、私以外の人が拡散してくれている。うれしくて飛び跳ねてしまった!
なんだ、ちゃんと「長く読んでもらえる記事」になっているではないか(笑)。
「こんなんでライターを名乗っていいのか」
「信頼されるライターになるために、もっと実績をあげなきゃ」
長らく葛藤してきが、結局のところ、自分を一番縛っていたのは他ならぬ自分自身だった。そろそろ解放して、前を向いて進んでいきたい。
だけど……。
なんせポンコツな私。数ヵ月後にまた似たようなことで悩んでいる可能性も否定できない。というか、高確率で起きそうな事態だ(笑)。だから、ここに書き残しておくことにした。
焦りすぎていろいろなことが見えなくなってしまったら、また戻ってこようと思う。
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