読解力が進まないのは、良質な質問がされていないから説~vol.2
これまで、読解力の習得には良質な質問が重要だとわかりました。次に、Kristen先生のwebsiteをもとに、私の解釈を加えて紹介する第2段です。
今回は、2番目のmaking predictions について考えてみたいと思います。
https://childrenslibrarylady.com/comprehension-questions-successful-reading/
2.making predictions=予測
Kristen先生によると、良質で適切な質問をすることで、生徒(読者)がより教育的な推測を行いやすくなるようです。
次にどうなるかの状況を想像、説明する材料はあらゆる所にちりばめられています。大人であれば、想像が付くような事も、子どもには想像すら付かないのは、こういう訓練の有無が鍵なのでは無いでしょうか。
「何を見る?」 「手がかりは?」 「何でそう思った?」
これらは想像以上に大事な事です。日常生活においても危険を予測する事や、一日の流れを細かく想像する事は非常に大切です。
また、相手の心情を推察・共感する事も今は非常に大切なことだと言われています。
仕事で役立つ「読解力」を鍛えるにはどうすればいい?
リクナビNEXTジャーナルによると、この相手の心情を推察する事、共感する事は仕事の面(消費者心理)においても非常に大切な事だと紹介されています。
これは、英語でもEQ(Emotional Intelligence Quotient:他人の感情を読む能力と、自分の感情をうまくコントロールする能力)として注目されているのと同じ事かと思います。まさに、前述のタイトル、イラスト(資料)から理由を添えて、すばやく次を予想することでは無いでしょうか。こういう訓練は、絵本を読みながらでも出来る訓練だったのです。ということは、寝る前の1冊がとっっっても重要な時間に思えてきませんか?ただ「読んでおしまい(読んだだろう?)」ではなかったんです。特に、小学生、中学生、高校生には、正確な事実(書かれてある)をとらえて、理由と共に未来を予想する訓練が必要だったのです。
読み取るべき言葉・事実は何か!自分の意見を支えるのはどこの記述か!
これらを適切に指導されていなかったから、読解力が人によって備わっていたりいなかったりしたのではないでしょうか。
そんな読解力を駆使した身近な例としては、書店員さんの手作りpopが完璧な例ではないでしょうか。
キャッチーな言葉を使い、長くもなく短すぎず、イラストから相手に購買力を持たせるテクニック。まさに読解力の結晶のような一枚!(こういうものが自分もnoteで表現出来れば・・・・)
この写真を眺めているといろんな事がわかってきますが、絵本とpopの大事な所は、やはり文章力とデザイン力ですね。デザインは結構侮れないなぁと思えてきました。
最後に
Kristen先生は、こう仰っています。
多くの場合、大人は子どもに多くを求めてしまいます。私がそうであるように。そして、その反省?もあって『読むだけでいいんだ』論が出てきたような気がします。確かにそれも一理あるなとは思います。
今、大人に必要なのは読書行動から読解力を養うプロセスを理解した上で、ゆったりと子どもの成長を見守ってあげるという事では無いでしょうか。子どもは注意力散漫なように見えて、一点しか見ていないときがあります。そこを大人が教育的に「ここはこう見るんだよ」と教えて上げられれば、子どもの読解力はどんどん伸びていくような気がします。
大人がラジオからいろんな世界を想像するように、子どもが自分で選んだ一冊を大好きな大人の声と静止画で想像する世界を想像してみて下さい。そこでは、猫はネズミを追いかけ、カラスは一生懸命子育てをしながらパンを焼くんです。ワクワクしてきますね。
次は推論について考える予定です。
今日も読んで下さり、ありがとうございました。
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