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やっぱりか…ChatGPT等の生成AI、著作権論争激化に個人情報の問題など混乱状態に

こんにちは、知財コーディネート広場です。


今年の2月21日にChatGPTの著作権について投稿いたしました。


あれから約1か月が経過しましたが、国内外でも著作権論争が日を追うごとに激化。かなり大変なことになっています。今回はその中でも印象に残った事象を1点触れたいと思います。


AIに個人情報の重みはまだ分からない

4月に入って以下のニュースが飛び込んできました。


イタリアで3月31日にChatGPTの使用を一時的に禁止することになりました。理由は個人情報保護法に反する可能性があるとデータ保護局が懸念したためです。


さすがにヤバいなと思ったのは、クレジットカード番号の一部が拾える状態になっていたということ。エイプリルフールが近かったので冗談かなと思ったら本当でした。まさにAIの落とし穴ともいうべきなのでしょうか。重大な事件になりかねない情報を収集していたのかと思うと恐ろしいです。


人間なら分かることもAIにはまだ分からない。学習中の段階なのかもしれません。主観ですが、イタリアの行動を受け、他の国でも同様の動きをする可能性は非常に高いと思います。もちろん日本も例外ではありません。


子供にも正しい使い方を

レポートにChatGPTの文章を使用しないようにという働きかけを行う大学も増えてきています。確かに活用次第ではとても楽にレポートが作成できるのですが、活用の仕方を誤れば、個人にとってもこういうのに頼りすぎては勉強になりませんし、その文章が本当に正しいのかという信ぴょう性の問題も避けられません。


極めつけは、危険な使用方法(ここでは詳細は控えさせていただきます)を行うことで、取返しのつかないことになりかねない。その怖さを私たち一人一人がより理解し、分からない方へ伝えていかなければなりません。


ここで伝えたいのは一方的に制限するのではなく、正しい使い方を伝えるということです。これから先を見据えたときに人間とAIの共存は避けられません。変に制限だけを敷くのではなく、プラスの活用について触れることが大きなポイントだと思います。


国も開発者も目を瞑れなくなってきている

これまで触れてきたことはほんの一部であり、大なり小なり数多くの論争や問題が勃発してしまっています。今後もさらに増えていくでしょう。


日本でも4月3日の参院決算委員会で、自民党議員がChatGPTの著作権の問題について言及されました。岸田総理も一定の理解を示されています。さらには4月6日には文部科学省も学校現場での注意点や有効活用についての指針を作成すると発表。前述のような制限だけではなく、有効活用について積極的に触れてもらうことを期待いたします。


ChatGPTを公開したOpenAIも、アメリカ現地時間の4月5日に、AIの安全性に対する当社のアプローチと題したブログを公開。そこで子供を守るために18歳以上(または保護者の承認を得た13歳以上)であるかを使用条件とすることについて検討をしている旨を説明しています。


前述の「制限」の観点で考えますと、このような年齢制限については意見が分かれそうですが、開発者からすれば、リスクを回避させるという意味でもやむを得ないのかもしれませんね。


AIを巡る問題はこれからも起こる。大切なのは共存。

繰り返しですが、これから先を見据えた際に、AIを避けることは難しいでしょう。そして、今後も想像できないようなAI技術が開発され、様々な壁にぶつかってしまいます。


大切なのは共存の意識と行動。そのためにはAIに関する知識を持っていかなければいけませんし、次世代の子供たちにも伝承していかなければなりません。子供たちへの教育においても考え続ける必要があるでしょう。


日々変化する世界。できる限りの情報を正しくキャッチし、どうしていくかを自分なりに考え、伝えるべき人に伝えていくことを大切にしていきたいと思います。



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