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特許庁が発表した知財経営の実践に向けたコミュニケーションガイドブックから感じたことを1つだけ伝えたい

こんにちは、知財コーディネート広場です。


先月に特許庁が、知財経営の実践に向けたコミュニケーションガイドブック~経営層と知財部門が連携し企業価値向上を実現する実践事例集~を公開いたしました。

2018年に前身的存在である知的財産戦略事例集が発表され、今回で6回目(?)となります。実際の事例を踏まえての内容となっておりますので一言で「実践的」ですし、同時に「納得力」もあります。


一方で情報が溢れかえっている時代においては、結構なボリュームがあるため、興味があってもざっと見で終わってしまう方がいるかもしれません。
概要版も公開されてますが、それでも人によっては読み切れないかなと感じました。


というわけで今回は、全体を通じて超絶感じたことを1点のみに絞ってお伝えいたします。もちろん熟読していただくことが一番なのですが、1つの情報として参考になれば幸いです。


ガイドブックを読んで、社長がもっと知的財産に本気になりアンテナを貼って動くかどうかが重要なのだと感じた


ガイドブック上では社長も知財担当者も歩み寄ってコミュニケーションを取っていきましょうとオブラートに包んだ的な記載がされていますが、要するに社長が本気になるかならないかが重要なのだと感じました。


なぜなら、どれだけ現場で知的財産についての必要性を感じても、社長がそこに納得できなければ、発展する可能性が低いからです。


特に中小企業はその兆候があると思います。そもそも知財部などありませんし、トップダウンで動いている会社も多いのも事実。それだけにいかにして社長自らがその必要性を感じて発信するかが重要なポイントだと考えます。


ガイドブックを読んでて、女性活躍推進をめぐる2007年のキリンホールディングスの社長の行動を思い出した

少し話が横にそれてしまうかもですが、、この記事を書いている著者がとあるWEB制作会社に勤めていた時に、ご縁あって2007年にキリンホールディングスの女性活躍推進(キリンウィメンズネットワーク)のメディア戦略の一部に携わらせていただきました。


今でこそ女性活躍は、女性活躍推進法の制定や多くの企業が力を入れ始めていますが、当時は大変に珍しい取り組みであり、その浸透においては一途の不安がありました。


その不安を一気に払拭したのがキリンホールディングスの社長のとある1つの取り組みです。なんと従業員を1つの会場に集めて、女性活躍における必要性を己の言葉で発信されたのです。


もちろん社長にそのような行動を起こさせた当時の女性活躍推進のメンバーの方の諦めない気持ちと行動が超絶素晴らしいのですが、それを受け止めて行動に移した社長も同様に素晴らしいと感じました。


この記事を書くにあたり、久しぶりにキリンホールディングスのダイバーシティに関する記事を拝見しましたが、想像以上の発展に驚くと同時に、心底納得できるわけです。


決して諦めず、まず動け、道はそこから拓かれるという気持ちで行動を

当時のキリンホールディングスの社長は、未来の変化を予測し、難しい挑戦であることを重々承知のうえで、女性活躍推進の必要性をトップダウンで発信し、さらに現場との会話をとても大切にされました。



内容は違えど、今回のガイドブックの内容と精通する部分もあり、企業規模関係なく、特許庁はこのような動きを感化させることを願って素晴らしいガイドブックを公開し続けているのだと思います。


「決して諦めない」
「まず動け、道はそこから拓かれる」


もしも知財戦略の必要性を感じたとき、これらの気持ちを持って行動に移すことがとても大切だと感じました。どれも簡単そうでなかなかできないことなのですが、まずは思うことだけでも少し前進です。世界・未来に目を向け、これから求められる価値を追求していきましょう。

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