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千由家、家を買う(26)

土地がねぇぜ、この金額では!!
というわけで、今決めているC社(Kちゃんのとこ)からランクを落とすしかないかと、よそのハウスメーカーを見に行ってみた。

D社は、洋風のお家作りが得意。お値段C社の80%。インスタで上がってくるお家紹介の写真は「わ、これ可愛い」と毎回思う。可愛いなぁと思った家はだいたいがこの会社のもの。近くにモデルハウスがあるので、予約をして出かけた。

外観は、可愛い洋風では無くモダンスタイルのものが立っていた。40坪の土地に32坪の2LDK +DEN。

DENとは、採光、換気が不十分なので居室には使えないけど書斎とかゲーム部屋とかで使ってもええでという空間なのである。サービスルームなんて呼び方もある。意味不明なのが、エアコン等の設置ができない。




いや、書斎にしろゲーム部屋にしろエアコンいるやろがいっ




どう言う設定よ、おDEN・・・
とりあえず考えた奴出てこい。

ロフトも付いてて2人で住むならこれで十分サイズ。でもね、床や壁紙の安っぽさがなんだかね、思てたんと違うってなるわけですよ。デザインはいい。まぁ、そらそうだわな。どこで値段削るかって言ったらそういうとこで削るわな。もちろん課金してグレードを上げることは可能だけれど、それをやっちゃうと結局値段変わらんねとなるわけですよ。

家のデザインは気に入ったけど、んーと唸りながら夫と帰ってきた。断熱や気密はよかったし、耐震も3(1番上)を取れるのだけど、C社にあってD社にない物。それは、家が建つ間、引き渡しまでの間に自然災害が起こった場合の【補償】。C社は引き渡しまでの間にもしも何かあっても会社が全額負担で家を建て引き渡してくれるのだ。さすがっす!

D社にそこのところの補償はどうなってますか?と聞いたら、火災保険には入っていますが、地震には対応していませんので、ご心配ならお客様個人で保険に入っていただくことになりますと返答が来た。ん、値段安いもんな。そんなとこまでカバー出来んよな。

この辺りは業界の不透明なところでもある。民法の方では、引き渡すまでは業者側の責任となってはいるが、契約書にはそこまで責任持ちませんと言った内容の文言がさらりと入っている。

施主がきちんとわかった上でサインするならいいが、果たして何人の人が建設途中の建物にもう一度お金をかけられるだろうか。あくまで可能性の一つだけれど、引き渡し数日前に地震が来ました。はい、躯体からやり直しとなることもあるのだ。考え過ぎと思われるかも知れないが、昨今の日本の気候はおかしいし、地震も相次いでいる。とてもハイリスクだと私は考えている。

建設途中の建物に対して自分で保険に入れるのか、またその保険は100%補償してくれるのかまだ調べてないのでわからない。一つ言えるのは、施主が勉強しとかないと色んな面でダメだということ。

私も家を建てようと思う前は、「そんなんホームメーカーに任せといたら建つんちゃうん?」ぐらいに思っていた。けど、知れば知るほど「あかん、私が勉強しとかないととんでもないことになる」と思った。

何かを成す時って楽じゃないのねん。

高いとこは高いとこの
安いとこは安いとこの
理由があるのだよ(ちゆを)

安い土地が出るの待つのか、他のメーカーにするのか。兵庫で建てるのか。

どーする?千由家。
(一生終わりそうにない)
(橋田壽賀子もびっくり)

つづく



※イラストお借りしました。shinsukesugieさん、ありがとうございます。

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