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アールグレイのクッキーが選べない

職場で手土産のクッキーを貰った。

「どの味がいいですか?」

手土産を配る先輩が持つクッキーの中で、私の好きなアールグレイのクッキーが目に入った。

「最後に余ったものでいいですよ」と私は言った。

一回りして同じ質問をされ、3つ残ったクッキーのうちアールグレイは1つだけ残っていた。

きっと最後に選ぶだろう先輩がアールグレイを食べたかったら?、という思いが一瞬で脳内を駆け抜け、とっさに別の味を選んでしまった。

残ったアールグレイクッキーも選べない自分の主張できなさに落ち込んだ。


明日は仕事はおやすみ。誰に気を遣うこともなく、好きな味のクッキーが食べたい。

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