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【読書感想】ポプリ・花かざり入門 (学研)

10才の時に買ってもらってから、ずっと持っている宝物。夢の一冊。

今も時々、この本を開くと、嬉しい気持ちになる❤️

ポプリというのは、花や実などを乾燥させたものに、スパイスや香料などを足して、いい香りがするようにしたもの。

憧れた〜!そういうステキなの憧れた〜😆✨

この本に書いてあったローレルだの、ナツメグ、クローブだの、当時聞いたこともない、こしょうすらなかった我が家に全く縁のないスパイスを、「買いたい」と言うと親に嫌な顔されながら、スーパーで聞いても「わからない」と言われながら、たまに「ある」と言われて、少しずつ買えた。

部屋じゅうに花などを乾燥させるために広げるので、家族に文句言われながら、なかなか上手くできなくて、それでも綺麗でいい香りのものができたこともあった。

長らく、ポプリというものを作ることに遠ざかって、この本を読み返してみると、ただ作り方がわかるんじゃなくて、この本の綱いづみ先生の感性がとても好きだったんだと思った。

「でも、色が悪くても形がくずれてしまっても、大切にかわかした花は捨ててはだめよ。そういう時は、中身が見えないサシェ(におい袋)に入れて使いましょうね」

「遠足に行ったり、旅行すると、記念写真を撮るでしょ。後でよい思い出になりますね。ポプリで思い出をとっておけないかしら?夏、海で拾った貝殻や、秋、遠足で拾ったどんぐりなど、季節の花のポプリと一緒にとじこめちゃいましょう」

本文より

端々から感じる先生の優しさ、素敵な世界が魅力だったんだと思った。
イメージを大事にして、香りや彩りを取り合わせていく感性。
綺麗なお花を、枯れた後も、長く楽しめる「魔法」と、大切にする温かい愛情に高揚感を感じたんだと思う。

「高いのに、こんな見たことないもん何に使うんだ」と渋られたスパイスは、その後、料理で使う方法を知っていって、本当に私の世界を大きく変えた。

あさがおの種がたくさんたまってきたら、ただ捨てるんじゃなく、香水などを吹き付けて、綿でくるんで、あり合わせの小袋で簡単に匂い袋にする発想も、子供の頃の経験があるから。
別に綿だけでもいいんだけど、種が入ってるさりさりした、ちょっと重い感じって、イイ👍

ページを開くだけで、やっぱり、はああ〜❤️✨っと余裕が生まれるような、幸せになる大事な一冊

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