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衣服費を下げるなら必須技術

これ、なーんだ? と言われて答えられる人って、どれくらいなんだろう?
これ、使ってる人、と言われて、さらにどれくらい減るんだろう?

「今じゃ誰も使ってないよ〜。エリザベス女王の横顔みたいなやつ」(ラーメンズ)

とーんでもない!!!

「糸通し」‥これはものすごい優れもの。
電気やらICやら必要ない、人間の知恵のシンプルな結晶!

小さな携帯用裁縫セットにも必ず入っている。
でも、これの使い方を知らない人って、かなりいるようだ。私も、学校では習わなかった。学校でも未だに教えないことが多いようで、教師も知らない人間が多いんじゃないかと思う。

針に糸を通せないことで、裁縫を投げている人は、かなりいるに違いない。

私にとって、小学生の時に配布された裁縫箱を持ち出す裁縫仕事は、トイレットペーパーの補充のように日常的なこと。
毎日ではないけど、なくなったら大変!でも、特に気負いなく、さっとできる。

ボタンやホックが取れたり、ほつれ、破れができた時、ちょっとの裁縫で解決できる。
新しい服が、首周りが広すぎたり、ここにボタンがあったほうがずっと着やすいなど、5分のカスタマイズで、ずっと着やすくなる。

「裁縫なんか、全くできない、持ってない」という人は珍しくないけど、私には、どうやって服を着てるんだろ?と思うくらい不思議なこと。

大量の服に悩んでいる人が、どうして着ないのかの理由に、「ボタンが取れているから、破れているから」というのもあった。
本当に、ボタン一つで、服は着られなくなる。

私は古い服を結構持っているけど、それらも、何度もボタン付けや、自分の体型に合うようにカスタマイズしたり、修繕をしているからこそ。
半世紀以上前のワンピースなども、私は裾の「まつり縫い」が、すぐ靴の踵にひっかかって嫌いなので、ミシンでぐるっと一周してあるので、ストレスなく着れている。

糸通しを使ってさっと糸を通し、並縫い、ボタンつけができれば、ほんとに世界が広がる。
なるべく、早いうちから日常的に慣れておいた方が、歳を経て目が衰えてきても、手の感覚でできるようになる。

こういう、簡単な裁縫技術のあるなしで、生涯いくらの違いになるんだろうか?冗談じゃなく、何百万の単位ぐらいになるんじゃないか?服だけじゃなく、かばんなどにも裁縫はよく必要になるし。

家計簿を発表する会にしばらく出たことがあるけど、「いつもおしゃれなのに、こんなに衣服費が低いなんてすごい!」と言われたことがある。

出費を抑えることにもなるし、なんといっても楽しい!
自分にとって心地よいカスタマイズは、自分にしかわからないし、愛着が生まれる。

昔は、人から愛されることが幸せだと思っていた。
特に子どもを持ってから、愛することが、こんなにも幸せなんだと気付いた。

他から「愛される」ことを基準にして、期待していたら、他に振り回されることになる。それはとても頼りない、不安定で苦しいもの。
「愛する」という自分軸は、他や周りに左右されず、ブレにくい。

お金を大切に「愛する」のが家計簿。

家計簿をつけていると言うと、「偉いね」とか、「節約って苦手で。。」という言葉が返って来ることがとても多い。

これが、私はとても違和感があって、残念で、「恐ろしい」とまで思う。

外出前に、髪や服などをチェックするために、「鏡」を使うのは「偉い」こと?

鏡を使わなければ、自分が今どういう状態で、服が合っているのか、これで大丈夫なのか、わかりようがない。鏡で自分を確認するから、安心できる。

家計簿って、全くこういうことだと思う。

自分の使いたい事に、安心してしっかりお金を使うためにつけるのが、家計簿

なんでも我慢、節約したり、赤字、貧乏、ケチが染み付いたものが家計簿じゃない。

萎縮して生活するんじゃなく、全く逆で、豊かに伸び伸びと、自分の望む夢を現実に叶えていくためのもの。

この前ラジオで、妻が夫に財布にいくら残っているか聞いて、それによって「じゃあ1万でいいよね」などと小遣いを決めている話があった。

恐ろしい…

この家庭は家計簿つけてないなとすぐにわかる。

夫は正直に財布の中身を話さなくなるだろう。これでは節約を頑張って出費を小さくするほど、渡される金額が少なくなる。本当にバカらしい…

年末の無駄工事とか、結局こういうことだ。

本質を掴んで家計簿をつける人間が増えれば、個人単位から国まで、本当に大きなものが幸福に変わると思う。



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