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【読書感想】「さみしい夜にはペンを持て」 古賀史健(ポプラ社)

自立するって、こういうことだと思った。

年齢が一桁のうちは、子供は大人にしっかりと守られるべきだと思うけど、成長につれ、自分で自分を守っていけるようにならなければならない。

ペンは自分。

自分を知り、自分で道を描き、切り拓いていく。

「ペンは剣よりも強し」
改めてそれを思った本。

海底にある中学校に通う、タコ君が主人公のお話。

ヒヤヒヤするほど、「わかるわかる!あるわ〜」と唸ってしまう、嫌な場面。。

小学生の時に仲が良かったのに、部活が違ったり、他の生徒との関係性で、うまく関われない、なんだか疎遠になる。

「友達にさえ 強がってみせた 時には誰かを傷つけても」尾崎豊の「卒業」の歌詞そのままなこと

悪意…とも違う、このぐらいの男子に特にありがちだと思うけど、こっちは深刻なのに、なんか面白いやろ、それしか考えてない、相手はなんも考えてない事件
松本人志と高須光聖のラジオで、確か松ちゃんがジャムがべったりついたパンを高須さんのランドセルに放り込んで、高須さんが親にどえらく怒られて、後始末が大変で、「なんでこんなことなるんや。。俺してへんはずやのに。。」ということがあって、「あの犯人、お前やったんか!」というのが放送中にわかって、高須さんが激怒して、松ちゃんが大笑いしてる回あったと思うけど、まあなんかそんな感じとか(?)

「友達??」そんなふうに見られるの心外で腹立つくらい、でも教室で一人でずっといるわけにもいかず、なんとなく、一緒にいること多くなってしまう感じだけど、全然好きじゃない奴ら。。

何にも意味を見出せない。なんで学校なんか行かなきゃならないの??気が付けば、学校にどうしても入れない…

よくありがちで、とても生々しく感情移入するし、解決策も現実的だし、タコくんが心を開けたヤドカリおじさん、実は不審者なの??など、ドキドキして、どうなるのかどうなるのか、次々先が気になるストーリーの構成も、装丁も素晴らしい✨

珍しく、一気に読んでしまった本。

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