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断捨離で古いものがかえって生きる

「いつも持ち物少ないのに、必要なものはちゃんと出てくるね」

私が、人から言われてとても嬉しかった言葉の一つ♪

そして、そういうことが言えるのは、相手にもその心がけがあるから、気づくんだろうなと思った。

私は、生まれてから住居を10回変わってるし、今もこじんまりとした住み心地よい賃貸アパートで、これからも子どもの成長などに合わせて変えられる賃貸暮らしがいいので、家を持つ気はないけど、古いものをたくさん持っている。

写真は、小1の頃だから、40年以上前、大好きだった「ニルスの不思議な旅」が、グリコのプリッツなどのパッケージになった時に買ってもらって、切り抜いたもの。この絵とストーリーが本当に、今も大好き♪
毎月、部屋の壁に飾るものを変えているけど、これも毎年飾る月がある。


グリコのおまけのニルスの小さなスタンプも、今も持っててカードや手紙などに使ったり、子どもたちが小さい時もよく遊んでくれた。
キーホルダーなどに使えるおまけは、背景が色を変えながらクルクルと回って、このおまけが出た時、本当に嬉しかった♪
カバンに付ける飾りも、毎月循環させているので、カバンの飾りでは、このニルスのが一番古いもの。

外でちょっと手持ち無沙汰の時や緊張する時など、無意識に目に入る鞄の飾りの力は、結構大きい。

「うちは経済的に苦しい」と言う人が、「家はガラクタのようなモノが多すぎて狭くてストレス」なら、そのモノたちが出費の結果なのだから、モノの持ち方を見直せば、経済的に苦しいことの改善につながる。

押入れの段ボールなど、整理しようとして、しまってあるものを開けると、古いアルバムや昔のマンガなど、懐かしいものを見つけて、それを読み出して片付けを忘れたりする。

子どもに、片付けや整理をさせようとすると、やはり片付けを忘れて、見つけたものですぐ遊び始めるもの。

これは当たり前で自然なことで、子どもが散らかしたことを上から怒り蔑み、「まじめに片づけなさい!」では、子どもに反抗心や怒り、自分は駄目で悪いという意識を植え付けるだけ。
最初は大人がついてあげることがとても大切だと思う。

まず、何時までを片付けの時間にするかを、子どもと決める。
そして、メモするものを用意して、遊びたいもの、気になるものが出てきたら、後でそれで遊ぶことをメモさせて、今は片付けに戻る。
「後であれで遊びたい♪」という気持ちが、早く片付けを終わらせようという意欲にもなる。

大人も基本的に同じで、今日はここを、このくらいの時間、目通し、整理をしようと決めて、必ず記録できるものを用意してから、取り掛かる。
「これは処分しよう」と思うものが見つかったら、一つでもこの機会に処分する。
気になるものが見つかったら、後で忘れないために記録する。
どうしても今、ちょっと見てしまいたい時は、その時間をどれだけ取るか決めて、とにかく、本来の目的を見失わないようにする。

このゲーム久しぶりに遊びたい、このプラモデル途中だったから仕上げたいなど、ずっとしまってあっただけのものから、「意欲」が湧くことはとても多い。

そうそう、こんなのあった。これ、どこかに飾りたいな〜などと言うものが見つかることも多い。今すぐそれが思いつかなくても、「〇〇の飾る場所を考える」などのメモをすれば、今はとりあえず元通りにしまっても、メモを見返すことで、忘れることなく考えることができる。

「ここに飾るといい!」「あれが今使える!」「これとこれを組み合わせれば」というような、マッチングが上手になって、うまくモノを使えるようになる。

普段の生活にこの心がけがあると、「ヒマですることがない」「休みの日に何をしたらいいかわからない」と言うことがなくなる。

自分が持っているものを目を通す心がけの生活をしていると、モノのマッチングだけでなく、「時間」のマッチングも上手くなるから。

目通しのメモには、楽しみなこと、やりたいことが常にがいっぱいだから。
休みの日にはあれができる!と、ワクワクするし、普段のちょっとした隙間時間でできることに、上手に当てはめてやりたいことを消化、達成できるようになり、忙しさに追われにくくなる。

自分が持っているものの有効率が上がると共に、時間の有効率が必ず上がる。
そして、お金の面でも、無駄な出費は、自然に下がる。
自分の手に負えないモノは、持てば持つほど面倒で、トラブルの元になり、自分がモノの価値を下げ、家を狭くし、当然お金は減ることがよくわかるから。

1日に1分でも、小さな引き出しを開けて中のモノを確認したり、取り出しやすく整理したり、要らないモノを見つけて捨てるなど、自分のものに対してできることはいくらでもあって、これを積み重ねると、他や外にすぐフラフラする不足感、不満や、なんでも他や外のせいにすることが減って、自分と内がしっかりして充実、満足してくる。

目通しをしていないと、他人やよその家を羨むばかりになるが、「自分はちゃんと持っている」という実感があると、新しいものはそれでそれでいいけど、今の自分はそれに構ってる場合じゃないことがわかるから。

いろいろ文句を言うのは、自分の範囲をやってから‥そんな意識にもなるし、他人が関わることは、自分半分、他人半分だから、5割失敗する可能性があるっていう、あまり期待しないし、失敗しても過剰に落ち込みにくい力にもなる。
「何があっても後悔だけする癖」の改善にもなる。

これが実感として身にしみると、休みの日にまとまった時間をとって、できるだけ多く自分の持ち物を把握したいと思うようになるものだと思う。

目を通すだけの断捨離は、断腸の思いで捨てることはない。
「長く開封してない段ボールは開封せず処分」は、生きてはいけるだろうけど、私は、そうならない生活を送りたい。

過去の大切なものを風化させず、かえってずっと長く活かせる暮らしは、楽しい!嬉しい!

ただし、長い期間がかかる覚悟が要るし、効果が現れるまでにも時間がかかる。
だから、1日も早い方がいいし、無意味に蓄積してきた時間は短いほどいい。
私も、これまでの蓄積の多さに初めは途方に暮れたけど、それでも、ほんの少しずつ、少しずつ、長い時間をかけてこの方法を続けてきて、本当に良かった。

私がこれに気づいたのは30歳くらいで、それまでの蓄積は多く、それを片付けていくには同じくらいの時間がかかると思って今、20年経って、思ったよりはずっと早く片付いたと思う。
でも、まだまだ蓄積はあるし、これからも、この心がけで10年後、小林賢太郎さんの作品にあった、「第3成人式」を迎えられるような、できるだけ目指す状態が叶うように、生きていきたい。





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