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ライブ前にオザケン(小沢健二)推し歴について語りたい(前)

2022年6月10日、福岡サンパレスで開催されるオザケンのライブコンサートに行く。
ファン歴は長いのだが、ライブははじめてである。
というのも90年代、チケット争奪戦に敗れ(当時のチケット入手手段についてはまた別記事で…)ほどなくしてオザケンは充電期間に入り、行く機会をすっかり逃したまま20余年経ってしまったのであった。しかも、今回のライブは2020年延期になったものの振替公演。つまり90年代から20余年待ち、さらに2年待ったのである。私は2年前に入手していたチケットを握りしめていざ向かう。

およそ20年も表舞台から姿を消していたのに、その間も世間で彼の音楽はずっと聴かれ、世代を超えて受け入れられ、復帰したら全国ツアーまでやれちゃう。
私は、そういう歌手を他には知らない。

オザケンの原点はバンド「フリッパーズ・ギター」である。メインボーカルは小山田圭吾で、オザケンはサブボーカルとギター担当だった。ネットが無かった時代、私は5歳年上の兄から情報でフリッパーズ・ギターを知った。「私が聴きたい音楽はこれだった」というレベルの衝撃を受け、どハマリし、大人になったらお金を貯めて東京に行ってフリッパーズ・ギターのライブに行くんだと夢見る田舎のJKであった。
なお当時の私は小山田くんのほうが好きだった。バンドはどうしてもボーカルが目立つからそりゃ仕方ないわね。
だが深夜番組や雑誌でオザケンの姿もよく見る機会が増えてから、イケメンじゃん❗️と気がつき、どっちも好きになるという、単純きわまりない田舎のJK。

だがしかし私の願いは叶うこと無く、フリッパーズ・ギターはわずか3年で解散してしまう。落ち込む暇もなく、オザケンも小山田くんもソロ活動をはじめた。フリッパーズをひきずっていた私は暫くは小山田くん寄りだった。ソロになってもあまり音楽性が変わっていない気がしたのである。メインボーカルなんだからそりゃそうも聴こえるだろう。
だがオザケンは違った。ソロデビューシングル「天気読み」を聴き、まずは、オザケンこんな歌声だったんかと新鮮だったが、同時に、え…暗くない❓️フリッパーズの時と違うー❗️とショックを受けた。
私は若い時は能天気で、将来への不安とか焦燥感とかそういう、アタマのいい人達が考えそうな事で悩むというのがほぼ無かったので、天気読みの歌詞がよく理解できなかった。とはいえ理解したい気持ちはあったのでファンを辞めることはなく、その後もCDを買ったり借りたりダビングしたり出てるメディアをチェックしたりと、推し活に励むのであった。(当時は推しだの推し活だのという言葉は勿論無いがw)

(後)につづく。

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