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推しをたずねて約二千里①~ストックホルム行き準備編~


2024年4月中旬。私は5日間の休みを取って、スウェーデンの首都ストックホルムを訪れました。
今回の旅の目的はただ一つ、推しと会う為。ただこれだけです。
言い方がキモイので補足をしますと、推しが出演する舞台を鑑賞する為です。

『北欧旅行』といえば、大抵は近隣国2, 3か国も周遊する7日間ほどのプランが人気ではありますが、今回の私には関係ありません。ストックホルムのみ、移動も含めて5日間のみ、ドシンプルな超弾丸旅です。

スウェーデンへ渡るのは人生初、もっと言うと海外へ一人で渡るのも人生初の女が、ただ推しに会いたいというだけで、日本から8900km(約2100里)離れたスウェーデンへ行ってしまった無謀な旅の思い出を、備忘録がてらに書き記そうと思います。

ひとまずは、今後また海外へ飛ぶかもしれない将来の自分の為にも、どんな準備をしていたのか書いていこうと思います。今回は以下の3本でお送りします。


ちよこ、舞台のチケットを取る

改めまして、私の推しはスウェーデンの男性俳優Martin Wallström です。カタカナ表記だとマルティン・ヴァルストロム(マッティン・ワルストレムと書かれることも)。太字にしてもかっこいいですね。大変大変SWEETでCOOL、そしてTALENTEDな方です。

今回なぜわざわざ舞台を観に行こうと思ったのかというと、そもそもマルティン(以下敬称略)が出演した作品は日本ではほぼほぼ見れないからです。母国スウェーデンで活動されている方ですので、当たり前の話ではありますが。配信で視聴するのが当たり前のこの時代であっても、彼の出演作が配信される地域は欧州、せいぜい北米までが限界。よっぽど作品が高く評価されたり、アカデミー賞に選ばれたなんてことがない限り、東の果ての日本にまでは作品が届かないのが現状です。

そんなマルティンが、およそ10年ぶりに、舞台に出演するというんだからもうオタクからすれば天変地異。劇場に行きさえすれば、推しの最新作が見れる。なんなら生の推しがそこにいて動いている。舞台に出る推しなんて今後もう見れないかもしれない。供給に飢えに飢えたオタクはもう気が気じゃなくなって、今回の弾丸旅を決意した次第です。


では、その舞台のチケットを取ってみましょう。
上映する劇場Scala Teaternのホームページからチケットを購入します。舞台自体は2024年3月に開演しますが、チケットの発売はたしか2023年秋ごろから始まっていたと記憶しています。

初めて海外の舞台のチケットを購入して驚いたのですが、チケットの売り方が日本の映画館とほぼ同じでした。音楽ライブのように、購入する時は席のランクだけを指定して、座席の位置は日にちが近くなってから判明するといったやり方かと想像していたのですが、座席は購入時に指定することができました。(もしかしたら日本の舞台でも同じかもしれない。日本でも舞台を見たことがないので……)

座席の丸を指定してチケットを買います。チケットのランクによって丸の色が異なり、赤→緑→青→オレンジの順で金額が安くなっていきます。

Scala Teaternのホームページにて、チケットの座席を指定する画面。約6割が既に埋まっている。
2023年12月下旬頃のチケット状況(上映日は4月13日)

画像でわかる通り、前から3列目までは2番目のランクの席です。映画と同じく前すぎても舞台が見えにくいからでしょう。ただし、私は推しを見たいオタク。舞台自体も楽しみたいが、なによりも推しを間近で見たいオタク。値段が同じなら最前列の方が絶対いいやん!と安直に考え、最前列で尚且つどセンターの席を確保しました。しかも2日分。当初は1日だけ見られればいいかなと思っていましたが、どうにか2日見れそうだったので買っちゃいました。

購入方法にPayPalが選べたので、そちらにしました。ペイペイではなく、ペイパル。おそらく普通にクレジットカードを使おうとしても、スウェーデンで作ったカードじゃないと弾かれると思うので。

いつにしようかな、本当に行けるのかなとかなり長い事ぐずぐず悩んでいましたが、チケット、買うぞ!とようやく腹を括ってからは早かったです。すんなり決済が終わりました。
ちなみにチケットは1枚695SEK(スウェーデン・クローナ)日本円にすると、9900円ほどでしょうか。(2024年7月24日現在)円安怖いですね。

上半分が舞台の領収証。下半分が劇場内レストランの広告
印刷用に領収書のPDFを発行しました。
iPhoneのウォレットアプリの画面。2日分の舞台のチケットが表示されている。
iPhoneのウォレットにもすぐ追加できました。
右上の開演時刻は日本時間で書いてあります。


ちよこ、海外旅行の準備をする

チケットを確保できたところで、いよいよ旅行の準備に取り掛かります。当方、海外一人旅は初めての女。先人たちの知恵をネットや有識者から募りに募りまくりました。

まずは肝心な航空券とホテル。こちらはツアー会社の旅工房にお願いして、独自にツアープランを作っていただきました。希望や条件を提示すれば2, 3日でプランを作ってもらえるということで、以下の条件でお願いしました。

  • 5日間の工程であること

  • 滞在先はストックホルムのみ

  • 劇場から近いホテルに宿泊したい(観劇後に一人で夜道を歩くのは怖いので)

  • 価格をなるだけ抑えたいから飛行機は勿論エコノミーで

結果、東京を出て一旦フィンランドのヘルシンキを経由してからストックホルムへ向かうという、フィンエアー(フィンランドの航空会社)のプランになりました。ホテルは劇場から徒歩3分ほどの場所で、ストックホルム中央駅からも行きやすい場所にしてもらいました。価格も他社と比べて抑えめにしてもらい、大変満足しています。ちなみにこの条件で35万円ほどでした。

余談ですが、今回は旅行日の2か月ほど前に予約をしたのでフィンエアーの席を抑えることができ、費用も時間もコンパクトにまとめられました。以前一度スウェーデンへ行こうとした時は、旅行日の2, 3週間前に予約をしたのでフィンエアーの席が無く、ドバイの航空会社エミレーツ航空を使って謎にドバイを経由してから北欧へ渡るという大いにアホな旅程を組まざるを得ませんでした。(結局その計画は流れましたが)
ただ、フィンエアーで気を付けないといけないのが、かなりLCCに近い会社だからか、座席指定が有料でかかってきます。座席の指定は一区間で約5,500円でした。往復で11,000円。全四区間で22,000円。ほお……と腕を組んで一旦考えてしまう金額でした。結局は東京ーヘルシンキ間の往復だけを通路側の席にしました。

飛行機とホテルが決まれば、次は保険です。海外旅行保険に入るのは勿論ですが、ツアーキャンセル保険にも念のため入りました。先述した1回目のスウェーデン渡航計画はコロナ罹患により中止になったので、念には念を入れてキャンセル保険にも入りました。旅行代金35万円をカバーする保険料は6,800円。35万と比べたら端した金に見えてきます。海外旅行保険も同程度の金額のものに入りました。
クレジットカードに付いている海外保険も一応確認しましたが、適用条件を満たしていませんでした。確認しておくものですね。

あと、外務省のたびレジの登録と、ポケットWiFiのレンタルも忘れずにやっておきます。


ちよこ、荷造りをする

ということで、ようやくパッキングです。ネットで海外旅行の持ち物リストを見ながら荷造りを進めました。
バッグは機内持ち込み用にショルダーバッグとボストンバッグ、預ける用にスーツケース(一応機内持ち込みOKサイズ)にしました。以下が私の持ち物リストです。

  • パスポート(とコピー1部)

  • ツアー会社から送られてきたバウチャーや日程表、保険証書、チケットの領収証など旅行に関する書類一式とクリアファイル

  • セキュリティポーチ

  • メインの財布とは別の小さい財布

  • 着替え(長袖)1セット、下着類2セット

  • 防寒具(冬物コート、マフラー、手袋、カイロ、タイツ)

  • 化粧品と基礎化粧品(国際線対応サイズ)

  • 常備薬(説明書付き、箱に簡単な英語訳を書く)

  • モバイルバッテリー、充電器、イヤホン、コンセント変換プラグ

  • 機内用耳栓、折り畳み式ネックピロー、折り畳みスリッパ、アイマスク

  • モバイルWifi(空港で受取・返却できるもの)

  • 普段使うスマホと以前使っていたスマホ(フル充電にしておく)

  • 衛生用品:ポケットティッシュ、絆創膏、生理用品、歯磨きセット

  • 地球の歩き方'21, '22年 北欧

こんなところですね。結構スーツケースの中はスカスカです。帰りはお土産を詰めて帰るので、その分のスペースを空けておきました。

最後に、一番大事なのは健康な精神と肉体です。余計な心配は考えないようにして、とっとと寝るよう心掛けました。夜行バスに乗って東京へ行くのと同じ、と考えればあんまり大したことないように思えてくるのでおすすめです。ちょっと遠出して推しに会いに行くだけ。

以上で準備編は終わりです。次は1日目について書いていきます。



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