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タンシチューを作ってみた

タンシチュー。それは、お店で食べるもの。
この年になるまでずっとそう思って生きてきました。
だけど、ひょんなことから私は約500gのタンを手に入れたのです! 
とりあえず冷凍庫にいれたものの、引き出しをあけるといつもそこに鎮座するタン。どうしようどうしようと思いながら毎日、タンと目が合う日々……。
そしてある日、決意しました。

――タンシチューを作ろう

これは、料理超ド素人がタンシチューを作る奮闘記です。
もう二度と作ることは無いのであれば、しっかり記録に残そうと思い、noteにしたためることにしました。


1.タンを手にいれた!!!

以前、上司に大阪 京橋にある人気の焼肉屋“京松蘭”に連れて行ってもらいました。

お肉がおいしいのはもちろん、男性もレディースコースで十分な程、驚く量の肉がでてくるのですが、お店の粋な図らいでコース+αのサービスのお肉までやってくるのです! まさに肉地獄。美味しかったのですけどね。

そして5月の上旬。2号店の南森町店に行く機会がありました。

本店と同じようにたらふく肉を食べ、お会計を済ませて店を出ると店員のお兄さんがクラフト紙でできた無地の紙袋を持って追いかけてきます。
「これ、当店のタンなんですけど、よかったらお土産にどうぞ。鍋でボイルしてからお使いください」
紙袋を覗くとタンの塊! なぜお土産がもらえたのかは未だに謎。(同じくらいに出ていったお客さんも紙袋を受け取っていました。)店員さんにお礼を述べ、得した気分で帰宅したのですが……

――このタンはどうやって調理するのが正解?

計量してみるとなんと! タンは約523gもあるのです。
その日は一旦冷凍庫で眠ってもらうことにしたのですが、タンは毎日存在をしゅちょうしてきます。そこで『タン 料理』で検索し、タンシチューを作ることを決意。
まさか自分がタンシチューを作ることになるなんて思ってもみませんでした。


2.タンシチューができるまで

普段、腰を据えて料理をするのは週末だけ。レシピ本かアプリを片手に頑張る料理素人な私。今回、タンシチューを作るにあたってお世話になったのがお料理アプリ、『DELISH KITCHEN』です。

以下、『贅沢オシャレに♪タンシチュー』を見ながら進めていった記録です。アプリをお持ちの方は見比べながら読み進めて頂いても面白いかもしれません。


まずはタン。解凍したのですがまぁーでかい。


そしてこれを大きな鍋でボイルします。
そんな工程、アプリには載っていませんが、焼肉屋さんのお兄さんはそう言ってたのでアドバイスをここで勝手に挟んでみました。

すると……

エビと逆ですね。赤から薄い灰色へ変わるエビ。赤から茶色へ変わるタン。
そしてこれを2cm幅に切って、塩コショウと薄力粉をまぶします。

次にフライパンにオリーブオイルを敷き、焼き色がつくまで焼きます。フライパンの上でお肉がいい音を奏でたあとは、肉の焼けるいい香りが。このままタンのステーキとして食べてしまいたい欲がむくむくと湧き出てきましたが唾を飲み込みぐっと我慢。
これはタンシチュー用、これはタンシチュー用……と呪文のように頭の中で唱えながら焼きました。

そしてタンシチューの中に入る具材としてニンジンと玉ねぎ、を一口大に、後ほど使用するマッシュルームを準備。まずは玉ねぎだけ炒める模様。

「鍋に有塩バター30gとにんにくを……」

ん?

冷蔵庫を開けると両方ありません。(買い忘れです。)
あるのは無塩バターとチューブのにんにく。……まぁ大体一緒か、とそれで代用しました。バターとにんにくを炒めていると、お店のような香ばしい匂いが漂います。香りがしてきたら合図。そこに一口大に切った玉ねぎを入れます。

透明になるまで炒めていると、ルクルーゼの鍋が焦げ始めました、さぁ大変! 
そう、このルクルーゼの鍋、お気に入りなのですが炒めものをする際に油類(オリーブオイル、バターetc.)が少ないと焦げ付く傾向にあるのです。久しぶりの使用だったためすっかり忘れていました。慌てて玉ねぎの上に先程の牛タンを乗せ、水、赤ワインを投入。ちなみにアプリに書いてあったローリエなんておしゃれなものは、うちにはありません。


あーでもすでに美味しそう。
※赤いのは血ではなく赤ワイン。

ひと煮立ちさせると赤ワインの酸味が湯気とともに立ち上り、部屋中がいい香りに包まれます。

そしてここからが長かった。なんと、1時間煮込むのです。

その間に後投入の野菜、「にんじん、マッシュルーム、小玉ねぎ」をフライパンでいためます。ここで気づきました。あれ? 玉ねぎはさっき使ったよね? 小たまねぎ? ……買ってないよね。(笑顔)

……玉ねぎでいいか。

ということで、もう1玉、玉ねぎを一口大の大きさに切りました。
これらをまずニンジン+玉ねぎで3分、マッシュルームを加えて3分の計6分間炒めます。(これも有塩バターではなく無塩バターにて。)

そうこうしている間に1時間が……経ちませんよね。
洗い物やサラダ、スープなどを作りながら時が経つのを待ちました。

1時間経ったらトマトピューレ、デミグラスソース缶、オイスターソース、塩を入れます。そして煮立たせてから再煮込み。今度は20分です。

最後に野菜を入れて15分煮込んだら……

ちょっとできる人風の「タンシチュー」の完成です! 
味見をしてみると……美味しくない訳がない! 市販のデミグラスソースとトマトピューレに頼った、間違いの無いお味に仕上がっていました笑

お皿に入れるとこんな感じ。

仕上げに生クリームをひとかけすると良かったのですが、これも買い忘れました。

タンはボイルのおかげか臭みは一切なく、お箸で切れるほど柔らかくなっていました。柔らかかったのは赤ワインの効果もあるのかも。じっくり煮込んだ結果、奥までしっかりと味がついていて、まわりのスープよりも何よりも、永遠にタンを噛み続けていたいと思いました。お肉屋さんのタンだから美味しいというのもあるのかもしれませんが。

3.まとめ

素人でもなんとか、タンシチューを完成させることができました。よく頑張った私! (雑な写真でしたが、お付き合いありがとうございます。)
手間を惜しまず、時間をかけて作った甲斐がありました。

学びをまとめると……

・基本レシピに忠実であれば作ったことが無いものでも失敗はしない
・にんにくは固形じゃなくてチューブでも香りが立つ
・バターは無塩でもOKだった
・ローリエがなくても問題ない
・小玉ねぎは玉ねぎを以って制す
・買い物をするときには買い忘れに注意←

もし、もう一度ひょんなことからタンの塊を手に入れたら……
先ずはこの記事をもう一度読み返そうと思います。
そして次は買い忘れをなくしたいです。

最後に。牛さんありがとう。

いただいたサポートを糧に、更に大きくなれるよう日々精進いたします(*^^*)