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【ちよだ地方連携ネットワーク】地域おこし協力隊自治体講座「都農町編」レポート!

編集長@吉田です。

「ちよだ地方連携ネットワーク」として関わっている「地域おこし協力隊養成講座」の5回目となりました。
今回は「都農町」編。
その内容をレポートにまとめてみました。

前回の内容はこちら。

開催日時:2022年10月14日(金)14:00-
開催場所:ちよだプラットフォームスクウェア

今月の自治体は「宮崎県都農町」。

この「地域おこし協力隊養成講座」の目玉は、対象となる自治体の地域おこし協力隊の制度を知ることができるのはもちろんですが、その自治体の方々や、その自治体ですでに地域おこし協力隊として従事している人と直接会って、地域の様々なことを話すことができることです。

今回は都農町からは「つの未来まちづくり推進機構」の山内大輔さん、川越大輝さんにお越しいただき開催しました。
また、実際に地域おこし協力隊として従事し、その後「都農ワイン」に就職された福嶋進吾さんにオンラインで参加いただきました。

今回の地域おこし協力隊自治体講座への参加者は6名。
学生から都農町にゆかりのある方まで、幅広い方々に参加していただきました。これぐらいの人数だと、コミュニケーションも密にできますね!


今回も進行役は「株式会社Local Governance」の寺本英仁さんが務めます。

まずは進行役の寺本さんより、最近、地域力創造アドバイザーにて関わっている広島県北広島町の事例をもとに、「事業者支援の方向性」というタイトルでお話しいただきました。

今回はコンパクトな人数での会となりました

まずは現在の地方の情勢をわかりやすく説明していただき、現在の地方の課題をみんなで共有しました。
その上で、それらの課題を解決していくために地方はどのように取り組んでいくべきなのかを話されていました。

1つの解決策としてあげていたのは
『地方の課題をビジネスに変えていくこと』
ということ。
この地方の課題をビジネスに変えていく役割を担うのが「地域商社」であると。

北広島町の事例をもとに、地域商社の役割、地域商社として大切なことを説明するとともに、地域を活性化するためにブランド化を行っていく必要性について説明してもらいました。

実際の自治体の方にも、今後の方向性を検討する上で、ぜひ聞いていただきたい内容でした。


次に「つの未来まちづくり推進機構」の山内大輔さんより、都農町の紹介をしていただきました。

山内さんの話はとてもわかりやすく

都農町は人口1万人程度の小さな町なのですが、
その中でも数々の「すごい!」が溢れていました。

◆都農ワイナリー開設
地元ブドウを100%使用して年間20万本を生産しているなんてすごい!
その中でも「まちのみんなでつくるワイン」「チャレンジを忘れない」など
ブドウそのものというよりも、人を大事にしているということが伝わりました。

◆口蹄疫発祥地からの復興
ほとんどの家畜を殺処分した中で、
次なる産業へ取組み、復興をとげたのはすごい!

◆ふるさと納税 累計330億円(全国2位)
こんな小さい町で全国2位になるなんて本当にすごい!
全国ですよ、全国。

◆道の駅、県内観光地第6位
宮崎県は観光に力を入れている県だと感じていましたが、その中で県内6位というのはすごい!
年間約70万人が来店する

このような「すごい!」がたくさんある都農町ですが、今後はふるさと納税などに頼らない、自分たちで売っていくことができるような仕組みづくりに取り組んでいるようです。

確かにこのままふるさと納税が続くという保障はどこにもありませんし、町が自分自身の力で生きていくことは、これからの時代においてとても重要なテーマになるんだろうなと感じます。

その取り組みの中でも、

やはり良いものをどうやって目立たせるのか、どうやって売るのか、の勝負になってくる。

つの未来まちづくり推進機構」の山内さん

と山内さんは語っていました。

確かに最近の地方の産品はどこも美味しいですし、大きな差がうまれにくくなってきているのが現状。
そんな中で、

A級のものだけを突き詰めるのではなく、
A級以外のものを活用していく(加工、再利用など)ことが大切。

つの未来まちづくり推進機構」の山内さん

と。確かに、他の自治体と同じことをやっていては、目立つこともできないですし、差もうまれることはないな、と。

こういう柔軟な考えとフットワークの軽さが、都農町がここまで「すごい!」を生み出してきたんだと感じました。


次に地域おこし協力隊出身で現在は「都農ワイン」へ勤めている福嶋さんより、都農町への移住について話をしていただきました。

福嶋さんのキャラが濃すぎて(笑)
とても楽しいやり取りをすることができました♪

都農町にいらっしゃる前は千葉県千葉市に在住していてシステムエンジニアをしていたとのこと。まったくの畑違いの職業にも関わらず、地方移住へ踏み切った動機や、その後の生活でのリアルな情報を話してもらえました。

やはり地方移住にはよかったこと困ったことはたくさんあり、面白おかしく話していただきましたが、その中でも

移住に向く人、向かない人はハッキリ分かれる
⇒ だからチャレンジしてみれば

「都農ワイン」福嶋さん

という部分が特に印象に残りました。
自分自身も移住にあこがれをいただいているだけに、心に響く言葉でした。

都農ワインは今後ワイン事業だけでなく、パン事業にも進出していくとのこと。新しいことに取り組むことができる環境っていいですね!

その後は出席者からのQAタイムへ。

出席者からはインフラと医療が心配などの声があがっていましたが、それぞれの質問にも、実生活の経験談を交えつつ丁寧に答えていただけて、参加者の方々も満足していました。


地方へ移住するということは、住居や仕事も含め、周りの生活すべてを一変させるようイベントになるので、おいそれと決断することができないと思います。
まずは、この「地域おこし協力隊自治体講座」を活用していただき、地方の情報を収集して、自分に合った地方を見つけてもらえればと思います。

今年は今回で終了となりますが、来年以降も継続して実施していきたいと思いますので、興味のある方はぜひチェックしてください!


このように、ちよだ地方連携ネットワークでは
食を軸にした地方と都市の連携」を
様々な形で実践しています。
このような活動にご興味のある方がいらっしゃいましたら、以下のフォームより加盟申込ください。随時、地方と都市の連携に関連した情報を提供させていただきます!
※加盟は無料となっております。お気軽に申込ください。

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