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[海外ドラマ感想] The OA:ずっと惑わされ続ける。そして最後に号泣してしまう不思議な物語

≪ネタバレはありません≫

海外ドラマ『The OA』の情報
サスペンス?ファンタジー? / 16話(2で打ち切り) / アメリカ
放送時期:2016~2018年

Netflixオリジナル。

『The OA』は、シーズン2まで作られているけど、シーズン1がとにかくすごい。
シーズン1の最後のあのシーンのために全てがあると言ってよい物語である。

こんなに動揺させられた物語は他にないかも。

最初の方で、主人公が言いたいことが徐々に解って来たころに、襲ってくる「何?これ? 何の話なの?」 という動揺。

それと、最後のあのシーンで襲ってくる自分でも何なのかよくわからない感情。

あれは感動なのか?
胸が熱くなり、何かが込み上げて来て号泣してしまう。

それが何なのか、未だに私にはわからん。

このすごさをネタバレなしに語るのはかなり困難である。
ぜひ、見てほしいとしか言えない。

さらにだ、シーズン1だけを見た場合と、シーズン2も見た場合で物語の印象が全く変わってしまう…というトリッキーな造りにもなっている。

これは、アゴタ・クリストフという作家の『悪童日記』から成る三部作を彷彿とさせる。

『悪童日記』は、二作目が一作目を翻弄するような内容となっていて、三作目で完成するのだが、その三作目のタイトルが『第三の嘘』なんだ。
これで読者は完全に迷宮入りだ。

この『The OA』もシーズン1で煙に巻かれてしまった問題が、シーズン2で引き継がれ「え…そっち???」と私たちを驚かしてくれる。

噂によると、シーズ5まで構想があったようだが、残念ながら打ち切りになってしまった。
私は切実に続きを知りたいぞ。

さて、『The OA』はどんな物語なのだろう?
先に書いたがネタバレしないで説明するのが大変困難だがやってみるよ。

まず、物語の冒頭で、橋から飛び降りようとしている女性が保護される。
主人公のプレーリー・ジョンソンだ。

彼女は育ての親の元へと帰されるが、なんとプレーリーは7年前に失踪しずっと行方知れずになっていた上に、失踪前は盲目だったはずの視力も回復していることが判明する。

精神的にも体力的にも衰弱しており、背中には無数の傷跡、そして、なぜか、自分のことを「OA(オーエー)」だと名乗った。

彼女は警察にも義父母にも何があったのか語ろうとしなかったが、ある目的のために5人必要だと言い出し、いろいろ訳アリな感じの高校生4人と中年女性教師を仲間にする。
そして彼らを夜な夜な廃屋に集めては自分の体験を語り聞かせるようになる。

彼女の話は幼少期から始まり、失踪していた七年間に何をしていたのかに及ぶ。

その話が、それはそれは驚くべき内容なのだ。

ここで、どこまで語っていいものか悩むところだが、ひとつ、ヒントを言うとしたら、≪臨死体験≫ に関わることだ。

いや、まじで、何の話をしてるの????

と、彼女に召集された5人と共に彼女の話を聞きながら、私は全身に鳥肌が立つ想いだった。

物語は淡々としていて、派手なアクションとかもないので退屈かもしれないけど、短いシリーズなのでがんばって見てほしい。

私はこのドラマのシーズン1を見終わった時のあの妙な感覚をみんなと分かち合いたい。

あ、そうそう、それから、ダンスをする人にもこのドラマはすごくおススメです。

参考になった!という人はスキをお願いします!

『The OA』
<あくまでも私的な評価>
ストーリーの面白さ:★★★★★
ストーリーの意外性:★★★★★
キャラクターの良さ:★★★★★
映像の美しさ   :★★★★★
動きのかっこよさ :★★★★★
★パーフェクト!!!!!

<チェックポイント>
・舞台:現代アメリカ
・キーワード:臨死体験

・グロ:まあまあグロい
・色恋:?
・性描写:しょっぱないきなりあるけど本編とあまり関係ない
・イケメン:〇
・強い女子:〇
・美少年:なし
・美少女:なし

・原作:オリジナルドラマ

・概要:
七年前に失踪した盲目の女性が、視力が回復した状態で突然帰って来た。
背中には無数の傷。そして彼女は驚愕の物語を語り始める。

※これは私の個人的な感想なので、解釈が違っていたり、注目すべきポイントがずれてたりするかもしれない。
ちがう!ちがうんだよ!!!ってなことになっていたら、どうぞ教えてください。

評価基準についてや、私の好みについてこちらにまとめています。


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