[アニメ感想] シンデレラ・シェフ~萌妻食神~:とにかく美味そう。中国発 飯テロラブコメディ
https://www.netflix.com/jp/title/81648290
料理が得意な主人公 イエ・ジアヤオが、ある日、新しいスープを試作中に材料の毒抜きに失敗して命を落としてしまう。
その後、目覚めると、なんと彼女は過去の世界に転生?していたのだ。
他の中国作品も見ていて思ったのだが、中国における “転生” の認識は、日本のものと若干違っているような感じがある。
この物語でも、転生というよりは、精神が別の時代の人の体に入るような感じで、どちらかというとタイムリープに近い感じがあった。
なので、その過去の人物のそれまでの記憶はなく、ジアヤオはジアヤオのまま過去に突然来てしまったという展開となる。
出て来るものから想定するに、15世紀くらいと思われる。
ジアヤオが転生した人物は、どうやら望まない結婚をする直前だったらしいのだが、嫁入りの道中で山賊の襲われて、そしてなぜかチュンユーというイケメン頭領と婚約させられることになる。
これは映画『グリーンデスティニー』を彷彿とさせる展開でかなり萌える。
ここで『シンデレラ・シェフ』が独特なのが、ジアヤオがその料理の腕で自分の運命を切り開いていくところかな。
彼女が現代の知識も持ち合わせているのが、かなり効いてくる。
なんだかんだといろいろあって、彼女は有名料理店の料理長となって、いろいろな問題や事件を、その天才的な料理の腕によって解決していく。
それと並行してチュンユーとの関係も進行していくというやつだ。
このアニメの最大の特徴は、とにかく料理が全部美味そう…というところだろう。
料理の描写が美しすぎるのだ。
ものすごい飯テロアニメだぞこれ。
料理のシーンもすごく大げさで、台所拳法みたいになってるのも面白い。
そして彼女の料理を食べた者は、みんな広大な精神の世界にぶっ飛んでしまい、巨大な食材と戯れたり、宇宙の果てに飛ばされたり、顔中からビームを出したり、全身全霊をかけて美味さを表現してくれる。
『ミスター味っ子』の影響を感じざるを得ない。
そんな感じで、『シンデレラ・シェフ』は独特なノリがあるんだけど、これを見ていて何かに似てるな…と思ったら、あれだった。あれ。
そう、子供が見てる中国系の幼児向けアニメのノリと同じだと気が付いた。
ちょっと80年代っぽい感じもある、忙しないテンポとか、表情が目まぐるしく変わったりする感じとか、もしかしたら中国のアニメっぽさだったりするのかな。
料理をする前に、毎回ジアヤオがリボンをシュルシュルと取り出し髪を結んで「私にまかせて☆彡」とウインクしたりするシーンがあり、魔法少女っぽい要素もありなのか?だった。
ネットフリックスでは吹き替えがなくて中国語のまま日本語字幕で見るので、なんかすごく可愛いのだ。
私、中国語の発音がすごく好きなもんで。
いろいろ時代設定とかゆるい部分もあるんだけど、そんなことどうでもいいほどに、料理がすごいアニメなのだった。
クセになるのでぜひ見てほしい。
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