[アニメ感想] ホリミヤ:ギャップ男子に萌える学園ラブコメ
原作のタイトルは『堀さんと宮村くん』というのかな。
主人公の堀さんは、明るくて美人で男子からも人気のある女子高生。
ある日、幼い弟が怪我した際に助けてくれたピアスだらけの男性と話していると、実はその人が同じクラスの陰キャで有名な宮村くんであることが発覚する。
堀さんの弟がすっかり宮村くんに懐いてしまったので、宮村くんは度々家に遊びに来るようになり、クラスでは全くの真逆の立ち位置の二人がお互い意外な一面を知ることによって急接近していくという物語。
ちなみに、宮村くんはタトゥーも入ってる。
影が薄くて根暗だと思ってたクラスメイトが、実はピアスだらけでおまけにタトゥーまで入ってるイケメンだった…というギャップ萌えにはたまらない設定なのだ。
こういうギャップは私も大好物なのだけど、高校生で左側の腕と胴体にがっつりタトゥーが入っているのは少々無理がある気がしてしまった…。
現在の日本では、ほとんどの自治体で高校生以下にタトゥーの施術をすることが条例で禁止されているので、なかなかに現実味のない設定だなと思ってしまったのだ。
私が通っていた高校は、校則ナシのだいぶ何でもありな学校だったんだけど、ピアスめっちゃ開いてる奴はいても現役高校生でタトゥー入ってる奴はいなかったように思うな。
いや、漫画だし…といえばそれまでなんだけど、このへんのリアリティは物語の世界に入っていくために割と重要だと私は考えている。
たとえば、親戚くらい近い関係の彫師などいればあるのかもしれないけど…。
ここから書くことは、ファンの人に大変申し訳ない内容になるかもしれない。
なんだけど、私はかなり宮村くん推しであることを最初に言っておくね。
推しだから気になっちゃうのだ。
私もまあまあな数のピアス穴を開けてるんだけど、自分自身の経験として、十代のころにピアスを開けまくる行為って、どこか自傷行為に近いものがあるのかなと思う。
アニメの中でも宮村くんがピアスを開ける場面が描かれてて、彼のトラウマ的なものも出てきたりして、そんな心情を匂わせたりしているんだけど、もっと踏み込んだらさらに面白くなるのではって思ったよ。
もっとアウトロウな雰囲気…不良っぽい感じがあってもいいかもしれない。
世捨て人的な感じでもよい。
学校では根暗なオタクのように見えるけど、実はがっつり不良、もしくはアングラの住民だった…という方が面白いように思うのだけど、宮村くんはファッションだけでそこまでワルに極振りされてないのが、私的にはちょっと物足りなかったかも。
(すいません…普段、生きるか死ぬかの極限状態のアニメばっかり見てるもんで…)
中盤からピアスとかタトゥーとかはあまり出て来なくなってしまって、ごく普通の学園ラブコメみたいないなるのがちょっと残念。
高校生を主人公にして、対象読者を中高生と設定すると、どうしてもこんな感じになっちゃうのかな。
例えば、登場人物たちの年齢層をちょっと上げて、社会人でこの内容をやったらもっと踏み込めるかな…いや、そしたら18禁になってしまうか…。
といろいろ妄想が止まらなくなってしまっている。
ちなみに、周りの友人たちが個性豊かでよかった。
妄想するにはネタのつきない物語かなと思う。
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